ウクライナは、EUとロシアの奇妙な力の均衡関係の中で成立しており、経済はかなりな困窮状態にあったといえる。大幅 に安価に値引きした燃料代をロシアに支払っていない状態でありながら、さりとて米国、EUも大幅な経済支援を約束できる情況ではなかったといえます。このような中で、デモを煽動し、ヤヌコビッチ政権を倒さなければならなかった米国、EUと本意は何処にあったのであろうか。米国もEUもロシアも、ウクライナを救おうという意志がなかったといえます。国民の生活が極度に圧迫された中では、誰かを悪者にしたデモが勢いを増せば、加担する国民が多くなり、不幸にも、ヤヌコビッチ政権が崩壊したことによって、奇妙な均衡関係が崩れたといえます。責任はどちらにあるかといえば、経済的に殆ど破綻しているウクライナに本格的支援をせずデモでウクライナ国民を煽動した米国、EUの責任のほうが極めて重いとみていますが、少数派なのでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
ウクライナは、EUとロシアの奇妙な力の均衡関係の中で成立しており、経済はかなりな困窮状態にあったといえる。大幅
に安価に値引きした燃料代をロシアに支払っていない状態でありながら、さりとて米国、EUも大幅な経済支援を約束できる情況ではなかったといえます。このような中で、デモを煽動し、ヤヌコビッチ政権を倒さなければならなかった米国、EUと本意は何処にあったのであろうか。米国もEUもロシアも、ウクライナを救おうという意志がなかったといえます。国民の生活が極度に圧迫された中では、誰かを悪者にしたデモが勢いを増せば、加担する国民が多くなり、不幸にも、ヤヌコビッチ政権が崩壊したことによって、奇妙な均衡関係が崩れたといえます。責任はどちらにあるかといえば、経済的に殆ど破綻しているウクライナに本格的支援をせずデモでウクライナ国民を煽動した米国、EUの責任のほうが極めて重いとみていますが、少数派なのでしょう。