「らしくある」という言葉は死語になってしまったのであろうか。 男女差はなくなり、先生と生徒という垣根はなくなるなど、へんな悪平等が幅を利かせ、本来持っている使命特性がないがしろにされる時代なのでしょう。外交官であれば、国益が一番大切でしょう。何が一番大切かといえば、世界各国、特に近隣諸国と友好関係を持ち、何か事件が起きてもお互いにいつでも忌憚なく意見を言い合って、解決の糸口をすぐ見つけて傷口を広げないことである。今の外務省は真逆の方向にあり、国益を失い、国民と遊離するばかり、尊崇される外務省から軽蔑される外務省になっている。NHKなどほかの機関も同じであるが、国民から信頼感と安心感が得られなくなったら、その組織は活力を失い、時代から取り残されることになってしまう。 外務省に問いたい。中国は、9月3日を「抗日戦争勝利記念日」、12月13日を「南京大虐殺犠牲者国家追悼日」と祝日にするようである。靖国問題の根っこである東京裁判戦犯者に対する問題から、日本国家、国民に対する抗日姿勢を明確化し始めたということである。大きな問題であるが、対日経済を他国に振り替えて成り立つ見通しが立ち始めているということなのでしょう。靖国問題では頼みの米国も批判者になっており、安倍政権は、自己満足から、国家の利益を最優先に切り替えないと、国際社会から遊離しかねないのではないか。安倍政権がおかしくなってもいいが、日本がおかしくなっては困るのです。
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孫崎享チャンネル
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「らしくある」という言葉は死語になってしまったのであろうか。
男女差はなくなり、先生と生徒という垣根はなくなるなど、へんな悪平等が幅を利かせ、本来持っている使命特性がないがしろにされる時代なのでしょう。外交官であれば、国益が一番大切でしょう。何が一番大切かといえば、世界各国、特に近隣諸国と友好関係を持ち、何か事件が起きてもお互いにいつでも忌憚なく意見を言い合って、解決の糸口をすぐ見つけて傷口を広げないことである。今の外務省は真逆の方向にあり、国益を失い、国民と遊離するばかり、尊崇される外務省から軽蔑される外務省になっている。NHKなどほかの機関も同じであるが、国民から信頼感と安心感が得られなくなったら、その組織は活力を失い、時代から取り残されることになってしまう。
外務省に問いたい。中国は、9月3日を「抗日戦争勝利記念日」、12月13日を「南京大虐殺犠牲者国家追悼日」と祝日にするようである。靖国問題の根っこである東京裁判戦犯者に対する問題から、日本国家、国民に対する抗日姿勢を明確化し始めたということである。大きな問題であるが、対日経済を他国に振り替えて成り立つ見通しが立ち始めているということなのでしょう。靖国問題では頼みの米国も批判者になっており、安倍政権は、自己満足から、国家の利益を最優先に切り替えないと、国際社会から遊離しかねないのではないか。安倍政権がおかしくなってもいいが、日本がおかしくなっては困るのです。