1:事実関係
1月28日付NHKニュース
「尖閣と竹島は固有の領土」指導要領解説書を改訂(抜粋)
文部科学省は、教科書を作成する際などの指針となる、中学校と高校の「学習指導要領の解説書」を改訂し、沖縄県の尖閣諸島と島根県の竹島を「我が国固有の領土」と明記し、尖閣諸島には解決すべき領有権の問題は存在しないことなどを盛り込みました。
「学習指導要領の解説書」は教科書の作成や授業で指導する際の指針となるもので、北方領土は、中学校の解説書で「我が国固有の領土」と明記され、高校の解説書でも中学校の学習を踏まえて理解を深めさせるよう求めています。
改訂では、尖閣諸島と竹島を「我が国固有の領土」と明記し、「国際法上、正当な根拠に基づいて、日本の領土に編入した経緯に触れる」ことなどを求めています。
そのうえで、尖閣諸島は「我が国が有効に支配し、解決すべき領有権の問題は存在しな
コメント
コメントを書く(ID:19005377)
「固有の領土」というなら江戸時代の幕藩体制時に所属した土地にしか「固有」という言葉を冠することが出来ないと小生は思っているので教科書にそのような標記をするのには根本的に違和感を感じます。何だか日本と日本人が世界の常識から遠ざかって矮小化していくのがとても残念で失望しています。
そういう心情から判断して孫崎先生の本文脈には全面的に敬意をもって賛同いたします。
(ID:2197362)
僕は日本を愛していますが、竹島や尖閣の領土争いには全く興味がありません。そういう意味での所有には昔からあまり興味がないのです。同じように古い神社や原始神道には興味がありこれからも参拝もしたいですが、国家神道にはほとんど興味を持てません。不思議と持てないんです。理由はそれがつくりものだからだと思います。不謹慎かもしれませんが、国のために死んでいった人のためにといわれても感情が伴いません。むしろ国のために死ねといった人間は誰なのかと問いたいですが、一人の人間の顔が浮かぶ訳でもありません。それは明治政府が作り出した新興宗教で、あの頃は誰もが自分でものを考えない、あるいは考えることができない状況を作り上げていたのだと思います。
だからといって、日本への愛から遠ざかろうとは少しも思いません。僕はこの国で生まれ、この土地と自然の中で育ちました。他の国のことはあまり知りません。他の国の価値観は尊重したいし、むやみに争いたいとは思わないけれど、この国から僕は離れることはできません。それは新興宗教ではありません。その形は変わっていくかもしれないけれど、稔りあるしっかりしたものに変わっていくなら、風が吹けば飛ばされて消えてしまうものよりはずっと素晴らしいだろうと思います。
(ID:32175174)
「私は教育の最大の目的は、自ら考えることの出来る人材を作ることであると思う。その際重要なことは、さまざまな見方を示す事であり、特定の考え方を植え付けることではない」とは孫崎氏の言葉であるが、それは大筋において間違っていないと思う一方で、現実にはかなり難しい注文である。たとえば、科学を教える上においては、どうしても現時点での主流の仮説を大きく取り上げざるを得ないし、歴史を教える上に於いては、現時点でのある国の教科書がその時点での政権の歴史観を代表するものになることは当然と言わざるを得ない。けだし、PRCの教科書は現在のPRC政府の歴史観を代表し、韓国の教科書は韓国政府の考えを色濃く代表しているのは当然である。「特定の考え方を植え付けることではない」とは、絵に描いた餅、希望にすぎない。日本の教科書だけ、もっと中国寄り、韓国寄りの見方をとりいれよと孫崎氏は希望しているのかも知れないが、無理だろうね。中国や韓国で日本人は歴史を知らないと思っているのは、単に彼らが学校で習った歴史観を日本人が共有していないと言っているに過ぎず、彼らの歴史観が絶対的に中立、公平であるということを主張しているわけではないでしょうね。それとも孫崎氏はそう信じているのだろうか。孫崎氏は日本の外務省に生まれた異端児であり、彼の意見に同意するのは、外務省の現役、OBを通じてごく稀だろう。もちろん、稀だから間違っているとは言わない。