天皇陛下の80歳誕生日の御言葉のNHKカットについては、私のtwitterなどで言及してきたが、23日付け「Bussiness Journal」が報じているので下記転載する。
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昨年12月23日。この日、天皇陛下は80歳の傘寿を迎え、天皇の「お言葉」がマスコミに配布された。「お言葉」は同日各メディアによっていっせいに報じられたが、重要部分を“意図的に”カットしたメディアがあった。それが公共放送局のNHKだ。
「重要部分とは、ずばり天皇陛下が語った護憲とも取れる部分です。朝日新聞や毎日新聞はこの部分をしっかりと掲載しましたが、読売新聞はかなり意図的に端折って要約していた。問題はNHKが、この部分の一切を削除していたことです」(大手紙宮内庁記者)
削除された天皇の「お言葉」の該当部分は以下のようなくだりだ
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コメント
NHKの報道の在り方については、僕も常々疑問に思っております。
特に政府の意向に反するような事象が起きた場合や政府の都合の悪い話題に関して、勝手に自主規制したり、政府側の意向に沿った意見を持つ専門家にコメントを依頼してみたり、偏ってるなぁという印象があります。
その傾向は、特に原発に関して強く、「これは絶対にトップニュースで放送するだろう」という内容でさえ、夜9時のニュースで番組の後半に申し訳程度に放送したりしています。まるで一応ニュースとして放送はしたという「既成事実」を作ろうとしているかのようです。
最近イラッとしたのが、先日の名護市の市長選挙の結果が出た翌日のNHK夜9時のニュースです。
当然この市長選挙の結果をトップで扱うと思って見ていたのですが、いくら待っても取り上げられず、結局放送されたのは9時35分くらいでした。
その日のトップニュースは、大寒という暦だった当日の日本列島の各地の様子です。それを白々とトップニュースで放送しているNHK.。更にその次のニュースが、確かオリンピック壮行会の話題。
NHKが如何に政府に対して気を遣っているかが、垣間見えたような気がしたのですが、これは単なる考え過ぎでしょうか。
また、その日の最後、天気予報の直前のニュースが確か、新たに宮城県での放射性物質を含む指定廃棄物の最終処分場の建設候補地を環境省が発表したニュースでした。
本来ならば、名護市の市長選のニュース、そして最終処分場の候補地のニュースがトップに来るべきだと思うのは、僕だけでしょうか。
NHKは、一体何処に向かっているのでしょう。
NHKは、今後日本からの情報発信に力を入れるため、海外向けニュースを強化するようですが、それに関しても、どうせ安倍政権の政治的信条に沿って日本政府の都合を海外に示すための単なるプロパガンダ的放送の性格が強いものになるのだろうという見方があります。
NHKほどの規模の放送局ならば、本来もっと世界で通用する報道機関として機能して然るべきだという意見には大賛成なのですが。
NHKの作る番組は結構好きだったので、安倍政権の圧力に屈していく姿を見るのは辛いものがありました。最近は馴れてきて自分が取るべき態度というものがある程度わかってきました。なんというか譲ってはいけないラインと諦めてはいけないラインがおぼろげながら見えてきた気がします。報道はよろしくないなと思うことが多くなりましたが、教育番組は結構面白いですしね。
人を批判するのは簡単ですが、批判というものは自分も受けるもので、それがはっきりわかるというのはお互いに取ってメリットだとは思います。寝言は寝て言えといわれるのは辛いですが、間違っていることを間違っているといわれることは非常に勉強になります。対話とはそういうものであって欲しいと思います。
市民と安倍政権との戦いは始まったばかりなのかもしれません。もう十分長い間歩いてきた気もするのですが。
安倍総理並びにその周辺に居られる方は、何を考え居られるの良くわからない。端的に言えば、馬鹿の集まりとしかいえない。
靖国神社など神社とかお寺に我々はおまいりに出かけるのは一般的ならわしであるが、普通の戦死者、戦犯者、全てを空じて、安らかに眠られること、そして今後の平和な社会を祈るわけである。
この行為は、日本的霊性(般若心経)とも言えるもので、日本人には当たり前の思考変換であっても、他の国の人にとって理解できるものではない。中国のように、仏教の先達国は分からないことはないのであろうが、宗教的行為はあくまでも個人的なものであって、一国の象徴である天皇陛下とか、総理大臣がお参りすることは、日本自身が戦犯者を忘却することにつながり、あらゆる侵害、被害を被った国は、言葉に出す、出さないは別にして、面白くない不遜な行為に見えるのです。何故、これほど世界各国が非難するか、冷静になって考えるべきである。日本の常識世界の非常識の場合があるのです。
(ID:18367902)
孫崎さんのお話の通りであり、安倍政権になって、民主主義のレベルが中国、韓国同等以下になってしまったのではないかと思われます。韓国、中国の負の情報は入ってくるが、肝心要の日本の負の情報は表に出ないように操作されています。政府による場合もあれば、NHKのようにマスコミによって操作される場合もあります。
安倍政権で顕著なことは、金権とか主権在民の問題を別にしても、この情報操作と同じくらいに論理のすり替えが酷くなっています。
情報操作によって、天皇陛下のお言葉の都合の悪い部分のカットがあり、3度にわたる靖国問題米国弁明団の情報が、「米国は理解を示した」だけで、正しい情報が伝わってこないのです。朝日デジタルの情報によると、米国政府は、靖国問題で遺憾の意を示し、中国、韓国との話し合いの場を持つように促しているのです。最近、ケネディー駐日大使が改めて「失望」発言をしているようです。
靖国参拝から集団的自衛権の本音を隠し、国民、外国向けに論理のすり替えをしています。日本人は納得しても、海外は納得しないでしょう。靖国参拝の本音は、東京裁判戦犯者の無念を共有することであるが、言葉による方便では、「積極的平和主義」とか、「不戦の誓い」とか言っており、集団的自衛権の本音は、米国に依存しない日本独自の軍備体制を整えることであるのを、言葉による方便では中国の脅威が迫っているといっているのです。二つを切り離して国民の支持を得ているが、このような論理のすり替えが、外交として通用するはずがありません。
このままでは、孫崎さんと同じ様に、日本は社会主義国家から、北朝鮮並みの全体主義国家に向かい、孤立化の道に進むように思えます。