孫崎さんが懸念している5項目のうち、最初の4項目については、確かに具体的な内容が決まっていない項目なので、孫崎さんの懸念に反対・賛成いずれの意見も申しませんが、これも国民が最近よく口にする、わからないから、「不安」であるというカテゴリーに属するものと理解します。いっぽう、第5項の「国民の知る権利」と言う言葉には、納得できません。「国民の知る権利」とは何を意味していますか。私たちは明らかに他人の私事について知る「権利」はありませんよね。これは日本人が最近よく口にする「プライベート」のことです(ちなみに英語のprivateは形容詞ですから、名詞として使用するときははprivacyでなければなりません)。従って、国家という法人も、プライバシーが存在するのは当然です。すなわち、日本国民だからと言って、日本国という法人の全てを知る権利があるというのは、合点がいきません。国家と言う法人は日本国民の総意によって成立しているものと仮定すれば、当該法人の存立を脅かす者に対して、防衛上である範囲の情報はたとえ日本国民であっても、特に許された者(有資格者)以外の者は知ることはできないと規定しても何も不都合はありません。たとえば、会社と言う法人には特有な秘密があり、その会社の会社員全員がそれを知る権利があるというような馬鹿げたことを口にする人はいませんよね。さすれば、日本国という、会社よりもっともっと重要な法人に秘匿すべき秘密があるのは当然であり、それを国民ならだれでも知る権利があるなんて言うのは、全くの大バカ者と言うしかありません。
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孫崎享チャンネル
(ID:32175174)
孫崎さんが懸念している5項目のうち、最初の4項目については、確かに具体的な内容が決まっていない項目なので、孫崎さんの懸念に反対・賛成いずれの意見も申しませんが、これも国民が最近よく口にする、わからないから、「不安」であるというカテゴリーに属するものと理解します。いっぽう、第5項の「国民の知る権利」と言う言葉には、納得できません。「国民の知る権利」とは何を意味していますか。私たちは明らかに他人の私事について知る「権利」はありませんよね。これは日本人が最近よく口にする「プライベート」のことです(ちなみに英語のprivateは形容詞ですから、名詞として使用するときははprivacyでなければなりません)。従って、国家という法人も、プライバシーが存在するのは当然です。すなわち、日本国民だからと言って、日本国という法人の全てを知る権利があるというのは、合点がいきません。国家と言う法人は日本国民の総意によって成立しているものと仮定すれば、当該法人の存立を脅かす者に対して、防衛上である範囲の情報はたとえ日本国民であっても、特に許された者(有資格者)以外の者は知ることはできないと規定しても何も不都合はありません。たとえば、会社と言う法人には特有な秘密があり、その会社の会社員全員がそれを知る権利があるというような馬鹿げたことを口にする人はいませんよね。さすれば、日本国という、会社よりもっともっと重要な法人に秘匿すべき秘密があるのは当然であり、それを国民ならだれでも知る権利があるなんて言うのは、全くの大バカ者と言うしかありません。