ところで、孫崎氏は「米国世論はシリアへの軍事攻撃に反対した」と言うが、いったい米国世論とはどのように定義されているか。シリアへの軍事攻撃に一部の米国民が反対したことは疑いもないが、それが国民の何割に相当するか、また、反対理由がシリアの無実を信じてのことか、それともこれ以上米国民が外国の紛争に巻き込まれて命を失うこと、軍事行動に米国民の税金をつかることに反対する鎖国的な信条なのか、単に共和党ないしTea Party Groupなどによる単なるオバマ大統領引きずりおろし作戦の一部かなど、反対理由の分析はなされているのかなどという、疑念が生じる。
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たしかに、ノーベル賞に平和賞が存在するのは胡散臭い。廃止すべきではないかと思うがスエーデン人らが勝手にやっていることだから、他人である我々日本人がとやかく言うべきことでもなかろう。ノーベル氏の遺言で彼の基金を使うのはかれらの勝手だから。平和賞を貰った人は賞金が転がり込むわけだから、彼らにとっては結構なこと。こちとらには無関係だし、それによってべつに尊敬するわけでもない。近くでは日本の佐藤首相や金大中大統領が貰ったが彼らが彼らの国で特段に優れていたか、本当に彼らの業績が恒久的な便宜を日本または韓国、その近隣諸国の国民にもたらしたかというとはなはだ疑問だから。
ところで、孫崎氏は「米国世論はシリアへの軍事攻撃に反対した」と言うが、いったい米国世論とはどのように定義されているか。シリアへの軍事攻撃に一部の米国民が反対したことは疑いもないが、それが国民の何割に相当するか、また、反対理由がシリアの無実を信じてのことか、それともこれ以上米国民が外国の紛争に巻き込まれて命を失うこと、軍事行動に米国民の税金をつかることに反対する鎖国的な信条なのか、単に共和党ないしTea Party Groupなどによる単なるオバマ大統領引きずりおろし作戦の一部かなど、反対理由の分析はなされているのかなどという、疑念が生じる。
「意図は鮮明だ。 シリア政府に圧力をかける。これへの違反はノーベル賞受賞への抵抗として国際世論をかきたてられる」と孫崎氏は仰るが、それも、少々、論理的に無理があるように思いますね。