『祈りの幕が下りる時』を読み終えた。
同じ作家の本を読んでも、同じ感動が出る訳ではない。
東野圭吾著には刑事加賀恭一郎が出る作品がある、中には特別素晴らしい感動を呼ばないものもある。それは仕方ない。
しかし、『祈りの幕が下りる時』は彼の最高傑作の一つになるだろう。
ゆっくりしたテンポではじまり、週末にかけ一気に緊張を高めていく手法は凄い。
推理小説には推理小説だけで終わるものがある。それはそれで面白い。
しかし、今回東野圭吾は原発の問題を絡ませた。これによって、一気に社会性を持つ作品に膨れ上った。 原発は定期点検を持ってきた。ここで誰がするのか、どれ位危険なのかが問題となる。
危険の負担は電力会社社員が行っているのではない。下請け、その下請けといく。
ここでの労働者は職をえる。その代償として被爆する。健康を害する。その状況をうまく取り入れた。
トリックの中に柳橋、浅草橋、左衛
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