国際連盟は第一次世界大戦の戦勝国が主催してジュネーブに生まれたが理想に基づく実益を生むことなく(平和を維持することなく)潰れ、国連は第二次世界大戦の結果、同じく戦勝国が主催して生まれたが、本部はニューヨークにあり、その下部機関も含めて、実質的には大戦終結時の実力者であった米国が今に至るまで取り仕切ってきている。局地紛争はあっても世界が大戦に巻き込まれることなく何とか平和を保ってきたのは、米国の努力と認められる。しかし、米国の行動は基本的には自国の国益追求であるから、米国に牛耳られている国連に全く無私の正義の執行者を期待しても無理であり、米国の行為が国連憲章に違反するとわめいても、実効はないのでは。代替として考えられる、中国、ロシア、欧州諸国にしても、立場は同じ。また、そう言う現実を知りながら、米国を批判するのは、どういう意図に基づくのであろうか。
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孫崎享チャンネル
(ID:32175174)
国際連盟は第一次世界大戦の戦勝国が主催してジュネーブに生まれたが理想に基づく実益を生むことなく(平和を維持することなく)潰れ、国連は第二次世界大戦の結果、同じく戦勝国が主催して生まれたが、本部はニューヨークにあり、その下部機関も含めて、実質的には大戦終結時の実力者であった米国が今に至るまで取り仕切ってきている。局地紛争はあっても世界が大戦に巻き込まれることなく何とか平和を保ってきたのは、米国の努力と認められる。しかし、米国の行動は基本的には自国の国益追求であるから、米国に牛耳られている国連に全く無私の正義の執行者を期待しても無理であり、米国の行為が国連憲章に違反するとわめいても、実効はないのでは。代替として考えられる、中国、ロシア、欧州諸国にしても、立場は同じ。また、そう言う現実を知りながら、米国を批判するのは、どういう意図に基づくのであろうか。