新聞、テレビは世論を特定方向に誘導する。戦争へも誘導する。
やっぱり、それが米国のイラク戦争でも起こっていた。
マスメディアの危険性を実証的に示してくれた。
それを実証的に示す力がまだ、アメリカにはある。
もちろん日本でもイラク戦争へ自衛隊を派遣することにメディアが大きい役割を果たした。誰かが検証しただろうか。
5月19日付ワシントン・ポスト紙は「外国の声が如何に米国の戦争に影響を与えるか(How foreign voices influence American wars)」が興味ある事実を紹介している。
・イラク戦争開始前、米国の世論は賛否で大きく割れた。PEWの調査によれば、90%の共和党支持者が軍事行動を支持し、他方民主党支持者では軍事行動支持は44%であった。
・共和党議員は戦争を超え高々に述べるのに対し、民主党議員の反対は次第に弱くなった。民主党のケリー、エドワード、ヒラリークリ
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コメント
メディアが大衆の意見に及ぼす影響は日米共に同じく決定的な力を持っているということですね。現代社会の現象は、科学技術の進歩、国家間の競争の複雑化によって、一般大衆の理解力や知識をはるかに個ています。たとえば、いわゆる地球温暖化や絶滅危惧種の絶滅は果たして本当に人類にとって脅威か、原子力発電は人類にとって本当に負の資産か、出生率の低下は日本にとって本当にマイナスか、などについて、大衆はほとんど正確な知識を持ち、理解していないでしょう。したがって、大衆は簡単にマスメディアの意見をうのみにしてしまいます。その結果が選挙に表れるのですから、日本の政権が右に左に揺れるのは当然です。その間、マスメディアは現政権を馬鹿にしたり批判して国民を煽り立て、売上を挙げ、広告料をを稼ぐのです。政権の選択を選挙に基づいて行う民主主義は、理論的には正しくても、実際にはうまく作動しない、overshootの大きいhard servoの自動制御装置です。
>>1
民主主義をうまく作動させる為にはマスメディアの情報をうのみにしないってことですね。
言わずもがなですが、孫崎さんの主旨はあくまで冒頭にある通り、マスメディアは「大衆の意見を特定方向に誘導する」であり、単なる「大衆の意見形成に決定的な影響を及ぼす」ではないでしょう。(だからこそ、こうして警告されている)
ことに政治絡みでは詐欺紛いで、決まって大衆の利益にならない「特定方向」に誘導する。誘導されて泣き寝入り。つまり、日本などの民主主義は、サーボループが完結せず、大衆からのフィードバックがまともにかからないために、大衆にとっての「目標値」には決して自動制御されることのない欠陥装置であることが一番の問題と思う。
片や、先日のウズベキスタンでのエピソードでは、高性能センサー(若い大使館員の方)によって「目標値」から程遠い状況にあることが検出され、それを指令値入力側にリアルタイムでフィードバックして見事に本来あるべき目標値に「自動制御」された。孫崎さんがサーボループを完結させたからです。