著者が旧ソ連やイギリスやカナダでの、また駐イラン大使や駐ウズベキスタン大使、さらには外務省国際情報局局長としての経験中に接した諸外国のスパイについて書かれた注目の書。ご本人から「こういう本を今準備している」と知らされていたもので、人生を賭けた書に思えた。ご本人は注意に注意を重ねてスパイと恋仲などになったりはしてないが、そういう深みにはまった多くの外国の外交官の話も出てきて「外交官の実際」がよくわかる。情報収集活動部門で主に活動した「スパイ」の実際である。後にMI6の幹部になる人物や旧ソ連でKGBに囲まれて生活すると「スパイの実態」がここまでリアルに書けるようになる、ということだろうか。最後には安倍晋三暗殺事件の怪についても謎にも触れられている。
また、「情報の収集と分析」の最前線の話では、ニクソンの訪中を予測した外務省内の意見を上層が最後まで「ありえない」としていたという話や、CIAがイラ
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『私とスパイの物語』書評、大西広氏 。大西 広:1956年生まれ、経済学者。専門は、マルクス経済学・近代経済学・統計学。京都大学名誉教授。慶應義塾大学名誉教授。
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2025/01/27(月) 07:21 『私とスパイの物語』、一部書店に並んでいるようですが、発売は28日より開始。目次紹介
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コメント
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孫崎先生の新刊『私とスパイの物語』は、私も予約注文中なのでそろそろ手元に届くと思います。楽しみにしております。
それにしても、「陰謀論」というものは、日本社会ではとかくレッテル貼りして、切り捨てや“却下“の対象になる論外として扱われがちである。
例えば、DSは“闇の政府“みたいなオドロオドロしい翻訳のされ方があるからか、日本ではトンデモ論的扱いが未だに主流的受け止め方だろう。だが、DSという表現は現アメリカ帝国大統領トランプが再選前に、再三、普通に使用していたし、RT等の非西側メディアでは普通に使用されている用語だ。従って、その意味では、現代政治学用語として、むしろ研究、分析の対象にしてもよいくらいだと私は考えている。
逆に、DSを陰謀論などと斬って捨てるムキは、“公的真実“或いは政府公認の“真実“を対置して、後者を信奉するという思考様式だろう。だが、これは非常に滑稽かつ非論理的で合理性に欠ける思考様式と言わざるを得ない。
というのも、“公的真実“というものは主流権威筋メディアの垂れ流す報道であろうが、これが真実を隠蔽したり、ご都合主義的に“真実“をねじ曲げたりしてきた様を我々は幾度も目撃してきた。最近は、フジテレビの性加害不祥事の隠蔽や、つい最近のジャニーズ性加害問題は、主流権威筋メディアがよってたかって見て見ぬふり、隠蔽をした悪質事例である。
要するに主流権威筋メディアの報道自体が信用に値しないのに、主流権威筋メディア報道を“公的真実“と前提にして決めつける陰謀論とは、なにを根拠にしているのか?全く非論理的で不合理な思考様式だと言わざるを得ない。
私は、主流権威筋メディアをむしろ信用しない、主流権威筋メディアこそが陰謀論だという疑念こそが、現代人のメディアリテラシーではないか、とすら思うのである。つまりは、主流権威筋メディアを鵜呑みにしない。自分で調べて考える姿勢が大事だと思う。
DSについて述懐するなら、数年間までは、私は蒙昧ゆえにDS=陰謀論との短絡思考に陥っていたことを告白しなければならない。しかし、今問題にされているDSを私なりに再解釈するなら、それは軍産複合体やネオコン、金融資本等利権の維持拡大のために政治過程に影響力を行使しうるそれ自体権力集団の総称、或いは俗称だと理解している。
その意味では、どこの国にも存在しうる庶民の敵である。陰謀論を言い立てる勢力は陰謀に加担し、庶民を騙す連中と心得たほうが合理的思考と思われる昨今である。
(ID:12388042)
>>2
同意。トランプがDSを世界に公に出した、トランプは大金持ちですが戦争をやめさす期待がある。
4年間で分かる
孫さんの本も時代が発行してる。
(ID:12388042)
それにしても、右翼が戦争反対の期待で支持増、にせ左翼(リベラル派)の凋落もどういえばいいのか