中庸左派 のコメント

昨年の11月に毎日は、つぎのような社説を書いている。「拡大するBRICS 世界の分断を深めぬよう」

-------引用ここから-------

トランプ前米大統領の返り咲きによって、米国の内向き化も進む。自由貿易体制が危機的状況に陥り、世界経済の下振れリスクがくすぶる中、先進国主導で構築された貿易や経済のルールに見直しを求める声があるのは確かだ。

 だが、ブロック化が進めば、大国間の対立構図が強まり、「新冷戦」のような状況さえ生まれかねない。中露は、「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国に、陣営選択の踏み絵を迫るような振る舞いは慎むべきだ。

-------引用ここまで-------

https://mainichi.jp/articles/20241118/ddm/005/070/009000c

西側の身勝手やダブルスタンダードを棚あげて、暗にあくまでG7のルールによる秩序を固守したい意図が透ける。

まことに時代錯誤。トランプ2.0が確定している今、日米同盟も変容する可能性すらあるのに、未だに旧態依然たる世界観から抜け出すことができない日本人の思考回路の典型に思える。

ルールによる秩序は、冷戦後のパックスアメリカーナに過ぎない。そんなものが永遠に続くと考えるほうがおかしいとは思わないのだろうか?時代は変わる。

「インドネシア外務省は声明で、BRICS加盟は「平等、相互尊重、持続可能な開発の原則に基づき、他の発展途上国との協力と協力を改善するための戦略的一歩」であると述べた」とあるが、この声明のどこに、毎日社説にあるような“踏み絵“があるのか?上から目線で説教くさい“ルールによる秩序“から、BRICSにより、まさに世界は“戦略的一歩“を踏み出したのだ。私はそう期待している。

No.3 14時間前

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