中庸左派 のコメント

今回の自民党大敗の原因は自民党の腐敗堕落に尽きると考えている。モリカケ問題、不祥事、逮捕者、裏金。あまりにも庶民を無視した、政官財癒着の寡頭政治に対して、一般庶民が嫌気がさして、ノーを突きつけた形だろう。その意味では、若者の政治意識が先鋭化して、政治革新に目覚めたとまでは言えないのではなかろうか?

若者から支持を集めた政党、国民民主党というのも、保守傾向による一つの選択肢として消去法的に選ばれたのではなかろうか?

70年安保闘争以降、若者達の政治主張離れは著しい。セクトの内ゲバや連赤事件等、政治的原理主義による犯罪を含む過激な政治闘争が嫌悪されたことも大きいと思われる。ソ連邦崩壊により共産主義とか社会主義に対するイデオロギー的魅力も薄れた。今や大学でマル経を講じる教員は絶滅してはいないだろうか?

その意味では、体制選択という解りやすい対立軸が消え、グローバル資本主義の世界における修正主義の選択のようなチマチマした改良主義的選択肢しかなくなった。国内においては、実質的には大問題はなくなり、細かな争点の濃淡がある程度の、争点なき時代になって久しいと受け止めている。

ただ、繰り返し何度も書いていることだが、私自身は、日本の外部環境は激変していると考えている。アメリカ帝国や西側の衰退やBRICS等グローバルサウスの台頭である。この意味では、日米安保体制のあり方やアメリカ帝国の属国化の是非は、私自身は大問題だと受け止めている。しかし、若者も含めて、日本はB層ばかりなので、大問題は存在しないだろう。

ともかく、冷戦が終わり、イデオロギー対立の終わった今、若年層の保守化はある意味必然の流れではないだろうか?「現状容認」傾向の上で、よりクリーンな政治を若者達を含む庶民は求めている。そして、その方向性は正しい。

若者達の自公政権の腐敗堕落を正すための自公離れも正しい選択である。だから、肯定的に評価したい。

問題は、自公政権の腐敗堕落をキチンと認めず、裏金問題は大したことない等と嘯き、小沢氏の陸山会事件のほうが問題だとか、ハナシをすり替える自民党支持層だろう。こういう連中ばかりになると、政治は劣化するばかりである。

No.3 4時間前

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