金融資産と実体経済の乖離における対立が激化している。冷戦後、牙をむき出しにした資本主義は投機による金融資産の増大に走り、株式市場でマネーロンダリングした結果、株の上昇・一部巨大資産家の誕生と同時に実体経済で働く労働者との2極分離を深刻化させた。MMTという異様な理論がまかり通り、金融資産をだぶつかせた結果、アメリカの貿易赤字やPIGSに代表された欧州のソブリン危機も雲散霧消したかのように話題にものぼらなくなった。欧米を中心とする投機型アメリカ金融資本主義と実体経済を中心とする国々との乖離が大きくなっていると同時に、欧米国内においても、金融富裕層と実体経済労働者の乖離が広がることによる内乱の可能性も高くなっている。しかし、現実はロシア・ウクライナや、貧困層による移民排斥などといった、争いや憎しみの方向を上手く変えられている。 経済的には、ボーダレスの購買力平価としてのネット通貨(ビットコイン?)が多くの国々からのバックアップ保証を受け、投機対象とならないようにして、ドルに代わる世界の基軸通貨となれば、何らかの変化が起きるのではと思っているのだが。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:93853147)
金融資産と実体経済の乖離における対立が激化している。冷戦後、牙をむき出しにした資本主義は投機による金融資産の増大に走り、株式市場でマネーロンダリングした結果、株の上昇・一部巨大資産家の誕生と同時に実体経済で働く労働者との2極分離を深刻化させた。MMTという異様な理論がまかり通り、金融資産をだぶつかせた結果、アメリカの貿易赤字やPIGSに代表された欧州のソブリン危機も雲散霧消したかのように話題にものぼらなくなった。欧米を中心とする投機型アメリカ金融資本主義と実体経済を中心とする国々との乖離が大きくなっていると同時に、欧米国内においても、金融富裕層と実体経済労働者の乖離が広がることによる内乱の可能性も高くなっている。しかし、現実はロシア・ウクライナや、貧困層による移民排斥などといった、争いや憎しみの方向を上手く変えられている。
経済的には、ボーダレスの購買力平価としてのネット通貨(ビットコイン?)が多くの国々からのバックアップ保証を受け、投機対象とならないようにして、ドルに代わる世界の基軸通貨となれば、何らかの変化が起きるのではと思っているのだが。