中庸左派 のコメント

ハマスにしても、ヒズボラにしても、歴代幹部は殺害され続けてきた。それで両組織が壊滅したかと言えば、事実現実は壊滅していない。

Wikipediaでハマス幹部の殺害を見てみると、2004年以降、17人が名を連ねている。これ自体が凄絶な歴史と言うべきだろう。

最近は、オルタナティブメディアでは、イスラエルの有利、或いは勝利を主張する論評がある。「ヒズボラやイランの負け 2024年10月2日 田中 宇」

https://tanakanews.com/241002iran.htm

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イランとイスラエルは4月から一触即発の軍事対立になってきたが、今回はイスラエルがヒズボラにナスララ殺害など深刻な大打撃を与えており、イスラエルの勝ち、イランの負けで勝敗が決した観がある。イランが、イスラエルと本格戦争したがらなくなっているのは当然と言える。

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一方、愛読しているMoon of Alabamaは「シンワールの死によって抵抗は終わらないだろう。」と書いている。

https://www.moonofalabama.org/2024/10/warrior-with-a-cause-dies-as-such.html#more

田中宇氏は、勿論客観的事実現実を踏まえた分析・論評を述べているのだろうし、“イスラエル寄り“のポジショントークをしているとは、まったく思わない。同氏の分析や論評を、個人的には非常に参考にしているものだが、これまで繰り返された抵抗勢力幹部の殺害は、弱体化には繋がらなかったのでは?と考えている。

まして、強大なイランが敗北することが簡単にいくのか?この点は10月入ってすぐのイスラエル空軍基地等への攻撃を見ても、全面戦争になれば、狭いイスラエルがただで済むとは考えられない。この点では、イランによる先のイスラエル攻撃に対して、イスラエル側が反撃するのかを注視している。

軍事力によりパレスチナ人の抵抗を抑えることは、事実現実として出来なかった。それが歴史の教えるところである。西側もただイスラエルを支援するだけでは、火に油を注ぐだけである。繰り返される悲惨な状況を虚しく眺めているわけだが、さすがにイスラエルを支持する気には全くならない。

No.2 3時間前

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