中庸左派 のコメント

あきれ果てる小泉構文。小泉進次郎氏のHPからの引用。

「賃上げ、人手不足、正規非正規格差を同時に解決するため、労働市場改革の本丸、解雇規制を見直します。誰もが求められ、自分らしく、適材適所で働ける本来当たり前の社会に変え、日本の経済社会にダイナミズムを取り戻す。」

これは20年~30年ほど前に日本を席巻したあの悪名高い「新自由主義」の政策とイデオロギーそのまんまだ。

古い!時代遅れ!!

何故なら、この新自由主義的雇用政策は明らかに失敗したから。

実質賃金の推移を見れば、ハッキリしている。

解雇規制撤廃は、実質的に非正規労働者の増大と同義だ。進次郎氏の父、小泉純一郎政権時に、「新時代の日本的経営」に基づき、非正規労働者の拡大政策が推し進められた。

結果は、その後の実質賃金の低下である。実質賃金が下がり続ける或いは上がらないから、デフレも終わらず、経済は悪循環に陥った。

https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-08-02.html

https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je22/h06_hz020105.html

賃上げ?

解雇規制を撤廃すれば、単に更に実質賃金は低下し、馘首しやすい経営者に都合のよい雇用環境が与えられるだけだ。そして、それは20年ほど前に実行され、失敗という評価が確定している。

https://www.min-iren.gr.jp/?p=3838

https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=36896?site=nli

https://www.asahi.com/articles/ASS2P3V20S2LUZPS00J.html

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6656c1e0e4b022987c322249

解雇規制撤廃=非正規労働者増大は格差拡大と貧困問題を誘引し、経済の長期的低迷をまねいただけ。これは歴史的事実。だから、繰り返すが、政策として失敗したのだ。

今や非正規労働者は4割になる。もともと、日本は企業別労組だから、欧州のような各企業横断の産業別労組と異なり、経営側と労組側は癒着、馴れ合いになりやすい。そもそも、労組組織率は20%を切り、5人に1人も組合員ではない。

つまり、非正規労働者は勿論、働く者を守るシステムは無いに等しい。これ以上の解雇規制撤廃で、どんな格差社会と貧困が出現するのか?まさに1%が富を独占するアメリカ帝国のような社会か?

https://www.tokyo-np.co.jp/article/233389

同じ失敗、同じ愚をまた繰り返すのか?

これを呆れないヒトがいるなら、私は、そういうヒトをB層認定しよう。

ところが、ナント、ナント、あに図らんや?「次の自民党総裁にふさわしい人を聞くと小泉進次郎元環境相が23%で首位だった。」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1973O0Z10C24A8000000/

日本人はやはりB層が多い。残念な事実である。ホントに小泉進次郎氏が首相になったら、私は日本はヒドイな、と必ず諦念とともに呟くことだろう。まさに、日本オワタ。

No.3 2週間前

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