>>アイヒマンから、アーレントが抽出したある種の普遍的な人間の類型を凡庸な悪と呼べば良 これが間違い。わたしは「「何も考えずに命令に従っていただけ」という理解は、そもそものアレント理解として間違っている」と書いてるでしょ。 「エルサレムのアイヒマン」でアレントは、「上からの命令を粛々とこなした小役人」として描いてはいないんですよ。これはオタク議論以前のはなしなんで、「上からの命令を粛々とこなした小役人」の「悪の凡庸さ」をアレントやアイヒマンと結びつけるのは、単に「エルサレムのアイヒマン」を自分は読んだことがありません、と自白しているのと同じですね。 アイヒマンやアレントと独立して勝手な概念として「凡庸な悪」というのは別にかまわないけど、だったら「アイヒマンは凡庸な悪の象徴だ」(17)とはいわないことですね。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
>>アイヒマンから、アーレントが抽出したある種の普遍的な人間の類型を凡庸な悪と呼べば良
これが間違い。わたしは「「何も考えずに命令に従っていただけ」という理解は、そもそものアレント理解として間違っている」と書いてるでしょ。
「エルサレムのアイヒマン」でアレントは、「上からの命令を粛々とこなした小役人」として描いてはいないんですよ。これはオタク議論以前のはなしなんで、「上からの命令を粛々とこなした小役人」の「悪の凡庸さ」をアレントやアイヒマンと結びつけるのは、単に「エルサレムのアイヒマン」を自分は読んだことがありません、と自白しているのと同じですね。
アイヒマンやアレントと独立して勝手な概念として「凡庸な悪」というのは別にかまわないけど、だったら「アイヒマンは凡庸な悪の象徴だ」(17)とはいわないことですね。