このtelegraphやindependentの記事はどうもニュース性がよくわからない。 記憶だと、アストラゼネカのワクチンはごくまれに血栓を引き起こす可能性があることは2021年の夏ごろには医学的に指摘されていた。そのせいだったかどうだったか、日本ではアストラゼネカのワクチンは人気がなく、多数を台湾に供与したのではなかったっけ(記憶だから間違いがあるかもしれない)。 記事中にアストラゼネカが「非常にまれなケースですが、AZ ワクチンが TTS を引き起こす可能性があることが認められています。因果関係は不明だ」と述べたとあるが、だから、この陳述は別に新しくないようにおもう。 「被害者」側が因果関係を証明するのはまず不可能だし、こういう場合、因果関係が医学的には不明でも、法的救済が与えられる場合も多い。だがそういう内容の記事でもなさそうだ。ニュース性がよくわからないと書いたのはそういうわけだ。 題名通り、AstraZeneca admits its Covid vaccine can cause are side effect in court documents for first time 、つまり、法廷の文書で可能性を認めた、というところにニュース性があるのだろうが、「可能性」はもともと医学的にいわれているわけで、法廷の文書では「可能性」を否定するわけにもいかないだろう。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
このtelegraphやindependentの記事はどうもニュース性がよくわからない。
記憶だと、アストラゼネカのワクチンはごくまれに血栓を引き起こす可能性があることは2021年の夏ごろには医学的に指摘されていた。そのせいだったかどうだったか、日本ではアストラゼネカのワクチンは人気がなく、多数を台湾に供与したのではなかったっけ(記憶だから間違いがあるかもしれない)。
記事中にアストラゼネカが「非常にまれなケースですが、AZ ワクチンが TTS を引き起こす可能性があることが認められています。因果関係は不明だ」と述べたとあるが、だから、この陳述は別に新しくないようにおもう。
「被害者」側が因果関係を証明するのはまず不可能だし、こういう場合、因果関係が医学的には不明でも、法的救済が与えられる場合も多い。だがそういう内容の記事でもなさそうだ。ニュース性がよくわからないと書いたのはそういうわけだ。
題名通り、AstraZeneca admits its Covid vaccine can cause are side effect in court documents for first time 、つまり、法廷の文書で可能性を認めた、というところにニュース性があるのだろうが、「可能性」はもともと医学的にいわれているわけで、法廷の文書では「可能性」を否定するわけにもいかないだろう。