ポグロムについて議論なさるなら、もう少し知識を得てからにしたほうがいいとおもいます。恥ずかしいだけなので。 ポグロムは時代的にも場所的にもさまざまな場所でおきています。強盗強姦殺戮の被害者はユダヤ系市民ですが、 加害者は「ロシア系」含めてさまざま、加害の背景にある事情もさまざまですね。 場所でいえば、いまでいえばポーランドやルーマニア、ウクライナ、ベラルーシ、ロシアなどでおきていますが、 もっとも頻発したのは、いまでいうウクライナとされています。 しかし大事なのは、シオニズムの発生母地となった19世紀後半ころのポグロムの時期、ウクライナなどはキエフを含めて帝政ロシア領土だったということです。19世紀後半だけでなく、1904年にも独立国ウクライナは存在していません。この知識がないヒトもいるのでしょう。 したがって帝政ロシアは、ポグロムを規制し防止するべき地位にありましたが、それが不十分だっただけでなく、 逆に統治のためにポグロムを利用したといわれています。 こうしたことは、ポグロムについてこのコメント欄で説明したとき、一度は書いたことがあるとおもいます。 また、わたしは「ロシアの責任」を述べていますが、それは犯罪として現代風に追及するというものではありません。当時と今とではそれぞれの国のかたちもかわっていますし、手を下した人々もこの世にいません。証拠となるべき資料も散逸しているでしょう。 わたしが「ロシアの責任」として言っているのは、ロシアは帝政ロシアを承継している国として、いま現在のガザ戦争をはじめパレスチナ問題を解決する責任があるという意味です。これも一応はコメント欄で書いた覚えがありますが、素直には受け取ってもらえなかったのでしょう。 いま現在のガザ戦争を解決する責任とは、具体的にいうなら、ハマスをコントロールするために、ロシアは直接、あるいはイランをとおして、努力する責任があるという意味です。 そのうえで、ウクライナについては、わたしは、「新イスラエル」の場所として、ウクライナが許せば、ウクライナのどこかにつくってはどうかという構想すらこのコメント欄に書いたおぼえがあります。たしかフレデイさんに、変なことを考えるとかえされました。しかし、歴史的経緯をふまえれば、将来ありえなくはないはなしだと思っています。もちろん、それが実現するさいにはロシアはさまざまな責任を負うべきでしょう。 最後に、こうした事情を知らず、さらにねじまげて理解し、米国を批難していれば満足なヒトビトのことは、ロシアに踊らされている、とわたしはよんでいます。文字通りの意味です。重信房子の時代なら、情報も少なかったから、しょうがない面もあったのでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
ポグロムについて議論なさるなら、もう少し知識を得てからにしたほうがいいとおもいます。恥ずかしいだけなので。
ポグロムは時代的にも場所的にもさまざまな場所でおきています。強盗強姦殺戮の被害者はユダヤ系市民ですが、
加害者は「ロシア系」含めてさまざま、加害の背景にある事情もさまざまですね。
場所でいえば、いまでいえばポーランドやルーマニア、ウクライナ、ベラルーシ、ロシアなどでおきていますが、
もっとも頻発したのは、いまでいうウクライナとされています。
しかし大事なのは、シオニズムの発生母地となった19世紀後半ころのポグロムの時期、ウクライナなどはキエフを含めて帝政ロシア領土だったということです。19世紀後半だけでなく、1904年にも独立国ウクライナは存在していません。この知識がないヒトもいるのでしょう。
したがって帝政ロシアは、ポグロムを規制し防止するべき地位にありましたが、それが不十分だっただけでなく、
逆に統治のためにポグロムを利用したといわれています。
こうしたことは、ポグロムについてこのコメント欄で説明したとき、一度は書いたことがあるとおもいます。
また、わたしは「ロシアの責任」を述べていますが、それは犯罪として現代風に追及するというものではありません。当時と今とではそれぞれの国のかたちもかわっていますし、手を下した人々もこの世にいません。証拠となるべき資料も散逸しているでしょう。
わたしが「ロシアの責任」として言っているのは、ロシアは帝政ロシアを承継している国として、いま現在のガザ戦争をはじめパレスチナ問題を解決する責任があるという意味です。これも一応はコメント欄で書いた覚えがありますが、素直には受け取ってもらえなかったのでしょう。
いま現在のガザ戦争を解決する責任とは、具体的にいうなら、ハマスをコントロールするために、ロシアは直接、あるいはイランをとおして、努力する責任があるという意味です。
そのうえで、ウクライナについては、わたしは、「新イスラエル」の場所として、ウクライナが許せば、ウクライナのどこかにつくってはどうかという構想すらこのコメント欄に書いたおぼえがあります。たしかフレデイさんに、変なことを考えるとかえされました。しかし、歴史的経緯をふまえれば、将来ありえなくはないはなしだと思っています。もちろん、それが実現するさいにはロシアはさまざまな責任を負うべきでしょう。
最後に、こうした事情を知らず、さらにねじまげて理解し、米国を批難していれば満足なヒトビトのことは、ロシアに踊らされている、とわたしはよんでいます。文字通りの意味です。重信房子の時代なら、情報も少なかったから、しょうがない面もあったのでしょう。