「私たちがウクライナで戦うのは、「ドンバスを同性愛者にする」ためなのだろうか?『The American Conservative』誌のロッド・ドレハー編集長が発案したと思われるこのフレーズは、NATOがウクライナに結集して守るべきイデオロギー・パッケージには、自由と民主主義だけでなく、プライド・パレードやドラッグ・クイーンのストーリー・アワーも含まれているということを暗に示している。 もちろん、それは戦争をする馬鹿げた理由だろう。 多くのアメリカ人は、自分の子供たちが通う小学校を同性愛者にしたいとは思わないし、ましてや5000マイル離れたスラブ工業地帯を同性愛者にしたいとは思わない。」
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CIAは諜報機関であり、様々な工作により情報操作やプロパガンダを行い、メディアリテラシーの低い騙されやすい大衆を一定の方向に操作するべく、日々奮闘していることだろう。お疲れ様。
もっとも、これは世界中の諜報機関が日々生業として行っていることだろうから、一人CIAのみの「専売特許」だとは思わない。プロパガンダはどこにでもある。だから、事実現実が大事だ。
事実現実のレンズを使えば、何がプロパガンダかは明らかになる。
ところで、日々暗躍するCIAがあまり手を煩わせず、一捻りで洗脳を完成できる国は、日本ではなかろうか?否、CIAの登場を待たずとも、アメリカ帝国に軽く手のひらで転がせるのが我が日本だろう。
「ここにもう一つの皮肉があります。日本が社会問題に遭遇する傾向があるのは、アメリカ人やその他の目覚めた西洋人が「啓蒙された」思想を持ち込んだときだけである。」
これは例のあっという間に成立したLGBTQ法に関して、日本在住のアメリカ人学者が論評したものだ。
https://archive.is/2023.05.19-135249/https://www.theamericanconservative.com/our-man-in-tokyo/
ま、アメリカ人に言われてしまうと、情けなさが倍加するというのは、私のホンネである。こういうのは、客観的に自己分析し、自覚的に反省して初めて意味がある。しかるに、日本のB層は、アメリカ帝国にバカにされ、操られ、その様子を心あるアメリカ人に同情されて、それでも自覚もない、そんなカンジだ。
嗚呼、情けない、情けない。
「米エマニュエル大使、同性婚巡り「日本がまた一歩前進」「違憲状態」判決を歓迎」
未開の非文明国の先住民が支配者から褒めていただきました、とさ。
https://www.sankei.com/article/20240315-P7H5OIZ4RRGM5HSYLTPJDSQ3EY/
それにしても、CIAも参画しているだろうアメリカ帝国の価値観戦争は、queerな側面があることも事実だ。
「私たちがウクライナで戦うのは、「ドンバスを同性愛者にする」ためなのだろうか?『The American Conservative』誌のロッド・ドレハー編集長が発案したと思われるこのフレーズは、NATOがウクライナに結集して守るべきイデオロギー・パッケージには、自由と民主主義だけでなく、プライド・パレードやドラッグ・クイーンのストーリー・アワーも含まれているということを暗に示している。 もちろん、それは戦争をする馬鹿げた理由だろう。 多くのアメリカ人は、自分の子供たちが通う小学校を同性愛者にしたいとは思わないし、ましてや5000マイル離れたスラブ工業地帯を同性愛者にしたいとは思わない。」
https://archive.is/2023.12.11-111642/https://www.theamericanconservative.com/our-lgbt-empire/
同性愛者や性的少数者への寛容と戦争輸出が両立する奇怪なイデオロギー。
「アメリカ大使館の文化的排外主義は日常茶飯事だ。 それが得意なのは東京の大使館だけではない。 アメリカ大使館がある場所にはどこでも、ソドミーや無人爆撃機による民主主義の輸出を伝道することを専門とする人々がいる。 ほとんどのアメリカ人は気づいていないが、海外ではレインボーフラッグと武器取引が国家ブランドになっているのだ。」(ジェイソン・モーガン氏)
そんな奇怪な価値観戦争を繰り広げているアメリカ帝国だが、欧州の良識的知性は見限っているようにも見える。「エマニュエル・トッド:「我々は西側諸国の最後の崩壊を目の当たりにしている」」
https://ednews.net/en/news/world/641606-emmanuel-todd-are-witnessing-the
「西側諸国の敗北の第三の要因は、世界の他の国々がロシアを好むことである。それはあらゆる場所で慎重な経済同盟を発見しました。ロシアが経済的ショックを抱えていることが明らかになり、新たな保守派(反LGBT)のロシアのソフトパワーが本格化した。私たちの文化的近代性は、外の世界から見ると実に非常識に見えますが、これはレトロ道徳主義者ではなく人類学者によってなされた観察です。さらに、私たちは旧第三世界の男性、女性、子供たちの低賃金労働で生計を立てているため、私たちの道徳は信頼できるものではありません。」
ロシアが保守的家族観、古き良き伝統の体現者として、グローバルサウスから受け入れられている、という趣旨だろう。
このトッド氏のインタビュー記事は彼の新著に関するもののようだが、それを踏まえてNYTには以下の論評が掲載された。
https://archive.is/2024.03.11-014038/https://www.nytimes.com/2024/03/09/opinion/emmanuel-todd-decline-west.html#selection-494.1-494.2
「事実と願望を区別する能力のなさには、ウクライナ戦争のあらゆる場面で驚かされる。」
「トッド氏は、私たちの価値観が "深く否定的 "だと考えている。 彼は、西側諸国が若者の命を大切にしていないという証拠を示している。 彼が半世紀前にソビエト崩壊を予言した指標である乳児死亡率は、バイデン氏のアメリカ(1000人当たり5.4人)ではプーチン氏のロシアより高く、岸田文雄首相の日本よりも3倍高い。」
「価値観に基づいて戦争を行うには、正しい価値観が必要です。それには最低限、広められている価値観についての合意が必要であるが、米国はそのような合意からは歴史上かつてないほど遠ざかっており、南北戦争前夜よりもさらに進んでいる。」
ある種の価値観や願望が事実より力を得てしまうことはウクライナ戦争が明白に示した教訓だ。ウクライナが民主主義の防波堤?同性愛者の楽園にする?全ては虚妄だ。戒厳令下の戦争国家では誰も幸せにはなれない。
事実と現実を踏まえた判断を下すのはムズカシイことではない。他者、相手の考えを聞くだけで良い。西側の住民なら、ロシアと中国の考えを虚心坦懐に聞けば良いだけだ。
それが出来ないとB層から抜け出すことは出来ない。どこまでも愚かになり続けるだけだろう。