p_f のコメント

記事タイトルから過日ご紹介の「とわの庭」が頭を過ぎった。あの本も良かったので、この本もそうでないかと期待できる。だが、どちらも、心に響くものを感じるのは、特に「希望がない人/逆境に置かれている人」だとすると、こうした本が売れてしまう日本社会は、やはりダメ社会なのだろう。日本の若い世代の「生きづらさ」が言われるようになって久しいが、2年前、とあるアンケートから「日本の若者がいかに将来を恐れているか、彼等がいかに将来の職場で悪い状況を予期しているかが分かる」と外国の友人から聞かされた。事態は今尚いくらも改善してはいまい。更に、事は今や若い世代に限った話でない。

> 望んでいた方向でなかったであろう。

才能、血統に恵まれた極一握りを除けば、皆、「望んでいた方向」から多かれ少なかれズレた仕事に甘んじる他ないのが現実だ。能力があっても、上と衝突すればカンタンに報復人事に遭うのも日本の特徴でないか。そうして「フツーの人間が、フツーに仕事して、フツーに遣り甲斐を感じることが、何故フツーに実現できないのか」というストレスが溜まってくる。しかし、「もう、やってられねーよッ!」と言ったところで、食い扶持を得るには諦めるしかない...そこへAIが出てきた。ついに働かなくても食べていける、好きなことができる時代が到来するのだ!―と思ったら、違うらしい。AIに仕事が奪われるのだという。そうしてスッテンテンになっちまうと。何かが間違ってる。

No.7 8ヶ月前

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