CNN Business February 16, 2024 不況にも拘わらず、日本株は1989年のようなお祭り騒ぎ https://edition.cnn.com/2024/02/16/investing/japan-recession-asian-stock-gains-intl-hnk/index.html CNN|ジュリアナ・リウ、ディクシャ・マドホック記 香港/ニューデリー(CNN)発―日本の株式市場は、暗い経済指標を覆して金曜日に上昇し、アジア全体の株価を押し上げ、今週は活況のうちに幕を閉じた。 日本の資産運用上の指標である日経平均株価は2日連続で38,000円を超え、1989年12月に記録した歴史的なピークまであと一歩となった。 木曜日に発表された公式データでは、日本は2023年に景気後退に陥り、世界第3位の経済大国の座を失うとされている。 ジャパンマクロの投資戦略 立案者、ニール・ニューマン氏は、「9ヶ月に亘る日本株の上昇は経済とは何の関係もない。そのため、昨日の低迷する(第4四半期の)GDPの発表や、円安による米ドルベースの経済縮小は、投資家の意欲を妨げていない」と語った。 同氏は「むしろ、円安によって生み出されたチャンスの窓が海外投資家を勇気付けている。円安が間もなく終わるのではないかと懸念しているからだ」と同氏は付け加えた。 円相場は、2023年に対ドルで約8%下落した後、今年に入って対ドルで6%以上下落している。円安により、外国人投資家にとって日本企業の株は安くなる。 英国も2023年の最後の数ヶ月間に景気後退に陥り、米国は1月の小売売上高が予想を大きく下回った。アナリストたちは、このデータが中央銀行の利下げを支持する方向に傾く可能性があると述べた。 「経済指標の低迷は比較的緩和的な金融政策への道を開き、最終的な経済状況ではないにしても、特に金利の観点からアジア市場に強気の状況を提供する可能性がある」とSPIアセット・マネジメントのマネージング・パートナー、スティーブン・イネス氏は述べた。 ニューヨーク市場の上昇を受けて、他のアジア太平洋市場も上昇した。日本を除くアジア株で構成されるMSCI指数は1%以上上昇した。 ウォール街では、米国株が今週初めの大幅下落から立ち直り、木曜日のS&P500指数は過去最高値の5,029.73で取引を終えた。 優良株のダウ工業株30種平均は0.9%上昇し、ハイテク株の多いナスダック総合指数は0.3%高で終了した。 今週初めの米国の下落は、主要なインフレ報告で物価の頑強な上昇が明らかになり、米連邦準備制度理事会(FRB)が予想よりも長期間に亘り高金利を維持するのではないかとの懸念が投資家の間で高まったことが原因だった。 しかし、FRB当局者がこうした懸念を和らげると、市場は反発した。 シカゴ連銀のオースタン・グールスビー総裁は水曜日、今後数ヶ月のインフレ率が若干上昇しても、依然としてインフレ率は、2%に戻すというFRBの目標と合致すると述べた。 イネス氏は金曜日にこうコメントした:「米国経済の回復力は、世界的な逆風を乗り越え、成長の勢いを維持する能力を特徴としており、世界経済活動の主要な推進力としての米国の地位を明確に示している」 金曜日、香港のハンセン指数は2.5%上昇し、韓国のコスピ指数は1.3%上昇した。 中国本土の市場は旧正月休暇のため休場。取引再開は2月19日。
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CNN Business February 16, 2024
不況にも拘わらず、日本株は1989年のようなお祭り騒ぎ
https://edition.cnn.com/2024/02/16/investing/japan-recession-asian-stock-gains-intl-hnk/index.html
CNN|ジュリアナ・リウ、ディクシャ・マドホック記
香港/ニューデリー(CNN)発―日本の株式市場は、暗い経済指標を覆して金曜日に上昇し、アジア全体の株価を押し上げ、今週は活況のうちに幕を閉じた。
日本の資産運用上の指標である日経平均株価は2日連続で38,000円を超え、1989年12月に記録した歴史的なピークまであと一歩となった。
木曜日に発表された公式データでは、日本は2023年に景気後退に陥り、世界第3位の経済大国の座を失うとされている。
ジャパンマクロの投資戦略 立案者、ニール・ニューマン氏は、「9ヶ月に亘る日本株の上昇は経済とは何の関係もない。そのため、昨日の低迷する(第4四半期の)GDPの発表や、円安による米ドルベースの経済縮小は、投資家の意欲を妨げていない」と語った。
同氏は「むしろ、円安によって生み出されたチャンスの窓が海外投資家を勇気付けている。円安が間もなく終わるのではないかと懸念しているからだ」と同氏は付け加えた。
円相場は、2023年に対ドルで約8%下落した後、今年に入って対ドルで6%以上下落している。円安により、外国人投資家にとって日本企業の株は安くなる。
英国も2023年の最後の数ヶ月間に景気後退に陥り、米国は1月の小売売上高が予想を大きく下回った。アナリストたちは、このデータが中央銀行の利下げを支持する方向に傾く可能性があると述べた。
「経済指標の低迷は比較的緩和的な金融政策への道を開き、最終的な経済状況ではないにしても、特に金利の観点からアジア市場に強気の状況を提供する可能性がある」とSPIアセット・マネジメントのマネージング・パートナー、スティーブン・イネス氏は述べた。
ニューヨーク市場の上昇を受けて、他のアジア太平洋市場も上昇した。日本を除くアジア株で構成されるMSCI指数は1%以上上昇した。
ウォール街では、米国株が今週初めの大幅下落から立ち直り、木曜日のS&P500指数は過去最高値の5,029.73で取引を終えた。 優良株のダウ工業株30種平均は0.9%上昇し、ハイテク株の多いナスダック総合指数は0.3%高で終了した。
今週初めの米国の下落は、主要なインフレ報告で物価の頑強な上昇が明らかになり、米連邦準備制度理事会(FRB)が予想よりも長期間に亘り高金利を維持するのではないかとの懸念が投資家の間で高まったことが原因だった。
しかし、FRB当局者がこうした懸念を和らげると、市場は反発した。 シカゴ連銀のオースタン・グールスビー総裁は水曜日、今後数ヶ月のインフレ率が若干上昇しても、依然としてインフレ率は、2%に戻すというFRBの目標と合致すると述べた。
イネス氏は金曜日にこうコメントした:「米国経済の回復力は、世界的な逆風を乗り越え、成長の勢いを維持する能力を特徴としており、世界経済活動の主要な推進力としての米国の地位を明確に示している」
金曜日、香港のハンセン指数は2.5%上昇し、韓国のコスピ指数は1.3%上昇した。 中国本土の市場は旧正月休暇のため休場。取引再開は2月19日。