1989年のバブルの崩壊は日本の銀行を破綻させ日本経済は長いこと低迷を余儀なくされました。今も尚その低迷から抜けきっているとは思えません。 米国のリーマンショック後のFRBの異次元の金融政策に励まされ、日銀の黒田体制はゼロ金利政策を大胆に宣言し、証券の高値維持で日本の金融界のバランスシートの黒字化することこそが日本経済の成長に結びつく筈だと言う神話が信じられるようになり今に至っているのです。 日銀が最後の買い手として登場する訳ですから、日本の株式市場にはバブルの崩壊は無い、ということになり、ダウンサイドのリスクが無いと言うことになります。そうなると、世界中から日本の株式市場に資金が流入し、兜町だけが今後も賑わうのです。日本の実体経済の改善改革とは全く関係なく、株価収益率という古典的な評価基準も適用不可能なお化け市場と言えましょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
1989年のバブルの崩壊は日本の銀行を破綻させ日本経済は長いこと低迷を余儀なくされました。今も尚その低迷から抜けきっているとは思えません。
米国のリーマンショック後のFRBの異次元の金融政策に励まされ、日銀の黒田体制はゼロ金利政策を大胆に宣言し、証券の高値維持で日本の金融界のバランスシートの黒字化することこそが日本経済の成長に結びつく筈だと言う神話が信じられるようになり今に至っているのです。
日銀が最後の買い手として登場する訳ですから、日本の株式市場にはバブルの崩壊は無い、ということになり、ダウンサイドのリスクが無いと言うことになります。そうなると、世界中から日本の株式市場に資金が流入し、兜町だけが今後も賑わうのです。日本の実体経済の改善改革とは全く関係なく、株価収益率という古典的な評価基準も適用不可能なお化け市場と言えましょう。