中庸左派 のコメント

 前橋市長選挙では立憲、共産党、国民、社民支援という形で謂わば旧「革新」系の共闘が形成された印象である。国政レベルでの裏金問題など自公政権への批判も追い風になったと思われる。

 この状況を見ると、所謂旧「革新」系のリベラル勢力は市民の受け皿として機能するということではないか?

 要するに、保守政治或いは旧態依然たる政治に対する市民の批判を糾合するための野党共闘の重要性である。これが上手くいくかどうかがカギであろう。

 とはいえ、おそらく京都のような大都市だと、昔からリベラル系同士の対立、勢力争い、即ち立民や社民党対共産党の対立は根強いのではないかと推察される。

 もっとも、1960年代後半から1970年代前半あたりでは、関西圏(京都・大阪)の首長選挙では社共共闘により当選したケースもあった。

 しかし、80年代後半に総評(左派)と同盟(右派)等がそれぞれ連合へと吸収統一されるなかで、労働戦線の統一といえば聞こえは良いが、結局、共産党系全労連パージのような状況も作り出された。芳野連合会長の共産党毛嫌いも明らかにその延長上にある。

 こうした共産党系との対立は比較的組織労働者が多いと思われる大都市部で顕著なのではないかな、と推察している。これは私の勝手な想像だが、京都では相変わらずの相乗り選挙になってのは、現場レベルでの根強い勢力争い、対立の構図が影響しているのではないか?

 何れにせよ、国政での腐敗堕落は自公政権による長年の緊張感の欠如した政治の結果だと考えている。政権交代は政治浄化の第一歩だ。

 だから、リベラル野党への国民の期待は小さくないと思われる。今後、リベラル野党が一層大同団結して、自公政権と異なる選択肢を示すことが必要だ。そのことに連合が水を差すようなことはあってはならない。

No.4 10ヶ月前

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