RT 31 Jan, 2024

ロシア、ウクライナの「非武装地帯」拡大へ－プーチン
https://www.rt.com/russia/591625-russia-expand-demilitarized-zone-ukraine/

ロシア軍は、ウクライナ軍が西側の長距離兵器でロシアの都市を攻撃することを阻止しなければならない、とプーチン大統領は語った－

ロシアはウクライナに大規模な「非武装地帯」を作る必要がある、それは長距離兵器がロシアの都市を攻撃できないようにするのに十分な大きさとなる、とプーチン大統領は水曜日に述べた。

キエフとモスクワの間の紛争が始まって以来、ロシア国境地域は頻繁に無人機やミサイル攻撃、更にはウクライナ軍による砲撃に晒されている。 最も致命的な攻撃の一つは、12月30日にウクライナ軍がロシア国境都市ベルゴロドを、ソ連製BM-21グラードシステムの改良型であるRM-70ヴァンパイアを含む複数のロケットランチャーで攻撃したことである。

12月の攻撃では、子供を含む25人の命が奪われ、100人以上が負傷した。1月にもドネツク市を大規模な空爆が襲い、市民27人が死亡した。どちらの攻撃も国連によって非難された。

大統領は水曜日、「この（非武装）ラインは、（ロシアの都市の）安全を確保できるよう、我が国の領土から距離を置くべきだ」と述べ、特に「ウクライナ当局が平和的な都市を攻撃するために使用する外国製の長距離兵器」からの保護について言及していると付け加えた。

プーチン氏によれば、最前線で戦うロシア軍は、国家の安全を守るためにウクライナ軍をロシア国境から遠ざけている。「これが我々の部隊の主な任務だ。祖国を守り、国民を守ることだ」と彼は言った。

ウクライナの「非武装化」と「非ナチ化」は、当初からロシアの進行中の軍事作戦の主要目標として挙げられていた。プーチン氏は特に、2023年6月にウクライナに形成される非武装地帯あるいは「衛生」地帯について言及した。当時、ロシア大統領は、ウクライナ軍がロシアの都市に攻撃を仕掛け続けた場合、こうした地帯ができる可能性があると述べた。この動きの目的は、ウクライナ軍が「我々に到達することを不可能にする」ことだと同氏は言った。

米国とその同盟国は、ウクライナ紛争を通じて、榴弾砲や様々な大砲から、複数のロケットランチャーやミサイルシステムに至るまで、重火器を積極的にウクライナに供給してきた。

キエフが保有している西側製の長距離兵器のリストには、射程250km（155マイル）の英国製ストームシャドウ・ミサイルや、射程160km（100マイル）の米国製陸軍戦術ミサイル・システム（ATACMS）が含まれている。

今週初め、ポリティコは、ワシントンがキエフに地上発射型小口径爆弾（GLSDB）を提供する可能性があると報じた。