中庸左派 のコメント

>政治的宗派主義の3つの核心要素は「他者化、嫌悪、道徳化」であると主張した。トランプ氏はそのレシピをマスターした。

 なんともトホホな分析である。

 学問としては、私は物足りない。単なる政治文書、政治的プロパガンダのようにしか見えない。何故なら、トランプの主張や姿勢が人々の感情を煽り、感情的二極化に拍車をかけていると言わんばかりであるから。

 言外に民主党バイデン政権は穏健と言っているような。

 しかし、普通に考えて、違うのではないか?

 というのも、ウクライナやイスラエルでの軍事支援の賛否はまさに二極化するテーマだろう。賛成か反対に分かれるのは当たり前のハナシ。

 アメリカ帝国の場合、国内問題も深刻な筈だ。銃乱射問題、人種差別、人身売買、貧困、貧富の差。こうした問題を巡り、二極対立して賛否を巡りいがみ合うのは、私はむしろ自然なことだと考える。

 アメリカ帝国は国論が二分するのが、むしろ正常。アメリカ帝国の有りようがおかしすぎる、そういうことではないのか?

 少なくとも、軍産複合体・戦争屋やビッグファーマ等、利権勢力にしゃぶり尽くされているのが、アメリカ帝国民主党政権の実態だというのが私の受け止め方。だから、アメリカ帝国内部で反対派が声高に、時に感情的に意見をぶつけ、行動を起こすのはむしろ好ましいとすら考えている。

 対立が激化して、アメリカ帝国内部が自壊することは、戦争輸出によりボロ負けするシステムの崩壊につながるかもしれないではないか?

 勿論、未来を予測することは基本的にはムリなハナシ。トランプ再選をバラ色の未来と見做すこともお目出度いハナシであろう。トランプ再選後も結局相変わらず戦争屋や軍産複合体がアメリカ帝国を牛耳っている暗い未来も想定しておいたほうがよいだろう。

 しかし、1月24日付Moon of Alabamaの著者が次のように書いていることに、私は同意するのである。

「トランプに対する私の意見は変わっていない。彼は平凡な米国大統領だ。彼の最大の欠点は、優れた人材を選ぶことができず、彼らの行動を制御し続けることができないことだ。マクマスター、ボルトン、ポンペオといったこれまでのトランプ大統領の選出は、どれもあまりにも過激で危険なものだった。」

「しかし、ウクライナ情勢の混乱から抜け出す方法を見つける可能性は、バイデン氏よりもトランプ氏の方がまだ高い。トランプ氏はバイデン氏ほどシオニストではない。 Netanyahoo と入植者に対する彼の意見は概して低い。」

 暴戻をほしいままにするアメリカ帝国は自滅、覇権消滅するべきである。それは世界平和の第一歩と信じている。だから、国内対立から自滅するのも、世界平和のためには好材料ではなかろうか?正直、そんなふうに冷ややかにアメリカ帝国の国内問題を眺めている。

No.8 8ヶ月前

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