RT 21 Jan, 2024

米国の民主主義は「危機に瀕している」－トランプ氏
https://www.rt.com/news/591031-us-trump-biden-threat-democracy/

元大統領は、後任者の無能疑惑が国の政治システムにとって大きな脅威であると考えている－

共和党大統領選の最有力候補ドナルド・トランプ氏は、同氏が再選されれば米国の生活様式に存亡の危機をもたらすという主張に反論し、民主主義への真の脅威はジョー・バイデン氏の「無能さ」であると、土曜日に米国のニューハンプシャー州で支持者に語った。

トランプ氏は、11月に民主党のバイデン候補に挑戦する共和党の有力候補としての地位を更に強固なものにする可能性のある、火曜日に始まる予備選挙を前に、マンチェスターで演説した。

しかし、今月初めにバイデン氏から「民主主義を犠牲にすることを厭わない」と非難された元米国大統領は、ライバルを逆なでし、バイデン氏の職務遂行能力の欠如は米国にとって明白な危険であると述べた。

「彼は民主主義に対する脅威だ」とトランプ氏は語り、そのコメントは巨大な看板の下で伝えられた： 「バイデンは民主主義を攻撃する」。更に、「我々は彼を辞めさせなければならない。なぜ彼が民主主義にとって脅威なのか分かるか？幾つかの理由があるが、第一の理由を知っているか？彼は極めて無能だからだ」

これは、トランプ氏がホワイトハウスへの復帰を目指している間、何度も繰り返してきた非難だ。10月には、バイデンの「無能さ、過激さ、弱さ」の「致命的な組み合わせ」の所為でハマスがイスラエルを攻撃したと非難した。

国家最高公職を目指して選挙運動を行っている中で、様々な刑事事件で91件の容疑に直面しているトランプ氏はまた、バイデン政権が司法制度を彼に対して「武器化」していると非難した。 同氏は、そうするためのバイデン氏の努力は「フェイクニュース」メディアの「擁護者」によって可能にされていると付け加えた。

これらの発言は、バイデン氏が今月初めにペンシルベニア州で行った主張について言及したもので、そこで同氏は―トランプ氏は選挙に勝つために民主主義を根こそぎ破壊するつもりだ―と述べている。

「民主主義がまだ米国の神聖な大義であるかどうかは、2024年の選挙に懸かっている」とバイデン氏は5日に述べた。「ドナルド・トランプの選挙運動は、米国でもなく、あなたでもなく、彼のことばかりだ。ドナルド・トランプの選挙運動は、未来ではなく過去に執着している。彼は自分自身を権力の座につけるためなら、民主主義を犠牲にすることも厭わない」

一方、共和党指名候補のニッキー・ヘイリー氏は、世論調査ではニューハンプシャー州でトランプ氏に約10ポイント差を付けられているが、トランプ氏がここ数日、彼女をナンシー・ペロシ前下院議長と間違えているような発言をしたことを受け、この共和党 対立候補の精神的な適性について公然と疑問を呈した。

「大統領職の重圧を考えれば、その職務遂行に精神的に相応しいかどうか疑わしい人物に任せることはできない」とヘイリー氏は土曜日に語った。