中庸左派 のコメント

 私は長年サヨクをやってきたし、今もサヨクの末席を汚しているキブンでいる。

 私にとっては、サヨクはB層ばかりの日本において、比較的自分の頭で考えている層と思っている。

 だが、実を言うと、これまで出会ったサヨクの思考回路に疑問を持つことは、多々あった。

 サヨクは基本的に、というか、私が思うに「原則論」とか、英雄主義、レジスタンスが好きな人種である。だから、現実を認めない、とか現実論を否定する傾向が強いように思う。

 ウクライナみたいに間違っていても、レジスタンスと認定すれば、闇雲に応援する習性がある。その意味では、事実現実より、レジスタンスかどうかみたいな短絡思考。サヨクの陥穽である。そんな短絡思考は、ジブンの頭で考えていないのと同じだ。

 私は労働組合役員として交渉を何回も担当したが、平場の会議において「現実」を無視した原則論しか言わない連中に辟易した。しかも、非現実論に煽られて、現実を無視した「突撃」しか言わないアホみたいな労組幹部もいた。

 サヨクは、非現実的な原則論が好きだな、と冷ややかに眺めていた頃を思い出す。

 私は勝算もなく「突撃」しか言わない幹部や、原則論しか言わない連中(先輩)を見るにつけ、あぁ、大事なのは「現実」だな、とそんなふうに考えるようになった。

 現実を踏まえることは、ジブンの頭で考える大前提である。

 私は「現実主義者」と影で言われていたらしいが、ジブンとしては、満更でもない。何故なら、現実を踏まえることが、ジブンの頭で考えることの大前提だと思うから。

 ヒロイズム、レジスタンスより現実主義のほうが、私は大事だと考えている。だが、誤解のないように言うなら、私は第三者として戦争を煽るようなヒロイズムやレジスタンスの危険性を肝に銘じているだけである。レジスタンスを否定するわけではない。

 私は、サヨク冒険主義や英雄主義を排し、現実主義サヨクでありたいと考えている。だから、ウクライナの早期敗北と停戦和平、ハマス・イスラエル戦争の即時停戦を願ってやまない。

No.10 10ヶ月前

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