中庸左派 のコメント

 手元に『沖縄から伝えたい。米軍基地の話。Q&A BooK』という沖縄県が作成した小冊子がある。これは沖縄県のホームページにおいて見ることが出来るので、日本国民はひとり残らず熟読した方が良い。

https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/chijiko/kichitai/tyosa/qanda_r5.html

 その中から、Q18とアンサーを抜粋する。

「なぜ普天間飛行場を辺野古へ移設することに反対なのですか。」

 沖縄県の答えはこうである。「戦後78年を経た現在もなお、国土面積の約0.6%しかない沖縄県に、全国の米軍専用施設面積の約7割が集中し続け、状況が改善されない中で、今後100年、200年も使われるであろう辺野古新基地ができることは、沖縄県に対し、過重な基地負担や基地負担の格差を固定化するものであり、到底容認できるものではありません。(Q4参照)

 沖縄は今日まで自ら基地を提供したことは一度としてありません。戦後の米軍占領下、住民が収容所に隔離されている間に無断で集落や畑がつぶされ、日本独立後も武装兵らによる「銃剣とブルドーザー」で居住地などが強制接収されて、住民の意思とは関わりなく、基地が次々と建設されました。(Q1.Q2参照)

 土地を奪って、今日まで住民に大きな苦しみを与えておきながら、基地が老朽化したから、世界一危険だから、普天間飛行場の移設は辺野古が唯一の解決策だから沖縄が基地を負担しろというのは理不尽です。」

「さらに、沖縄県知事選挙、衆参議員選挙など、これまでの一連の選挙において、辺野古移設に反対する県民の民意が示されています。
 普天間飛行場の代替施設としての辺野古埋立てについては、平成31年2月の県民投票において投票者総数の7割以上という圧倒的な反対の民意が示されました。」

 立法、司法、行政、即ち権力機構はよってたかって、民意を押しつぶそうとしている。しかも、アメリカ帝国は日本を守るはずはないし、近隣軍事大国と対峙すること自体がムダな抵抗であるにもかかわらず、である。軍事基地は公共施設ではない。

 しかし、沖縄県民に連帯するべきヤマトンチューの「民度」といったら・・・。
 
https://www.asahi.com/articles/ASQB65W6SQB6DIFI005.html

 B層丸だし。怒髪天をつく勢いで、満腔の怒りを込めて、恥をしれ!と心の中で叫ぶしか無い。

 そう言えば、ここにも沖縄県民との連帯行動を「遠足」とか小学生並みの低レベルな揶揄をしてきた輩がいた。

 B層ばかりの日本人の民度、劣化は沖縄辺野古移設問題において、一層鮮明になっていることが残念無念でならない。

No.5 10ヶ月前

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