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RT 26 Nov, 2023

ネタニヤフ首相はハマスを守っていた-ワシントン・ポスト
https://www.rt.com/news/588012-netanyahu-protect-hamas-washington-post/

イスラエルの首相は、パレスチナの過激派組織をガザから追い出そうとする試みを止めていた、と歴史学者が米紙に語った-

ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエルの首相であった数十年間、ガザを支配してきたパレスチナの過激派組織ハマスと「奇妙な共生関係」を築いてきたと、ワシントン・ポスト紙が日曜日に報じた。

同紙によれば、ネタニヤフ首相は、イスラエルとパレスチナの和平プロセスを停滞させ、パレスチナ国家の樹立を妨害するのにハマスは役立つと考えた、とのことだ。

ネタニヤフ首相は、2009年から2020年までイスラエル政府を率い、2022年12月に政権に復帰した。ネタニヤフ首相は在任中、ハマスの壊滅を繰り返し宣言してきたが、それどころかハマスがガザを支配し続けるのを助ける政策を追求してきた、とこの米メディアは報じている。

ネタニヤフ首相の内閣は、カタールからの現金の送金を承認し、ガザの公的給与の支払いや地元のインフラ整備、更にはハマスの活動資金に充てたという。ネタニヤフ首相の下で、イスラエルは定期的な囚人の釈放も承認したが、それもハマスの利益になったという。

「この10年間、ネタニヤフ首相はガザのハマスを解体する試みを阻止するために働いてきた」と、首相とハマスの関係を研究してきたイスラエルの歴史家アダム・ラズはポスト紙に語った。その「奇妙な同盟関係」も、10月7日のハマスによるイスラエルへの攻撃と、それに続くイスラエルのガザでの軍事作戦で終わったかもしれない、とのことだ。

ネタニヤフ首相の政策目標は、ハマスにガザ支配を任せ、そのパレスチナ自治政府系ライバル勢力にヨルダン川西岸を支配させることでパレスチナ人を分断することであったと言われている。 この2つのグループの対立により、交渉による二国家解決は不可能になったとポスト紙は主張し、ネタニヤフ首相がパレスチナ問題を完全に切り捨てることも可能にしたと付け加えた。

イスラエルの世論調査員で政治アナリストのダリア・シャインドリン氏は、「統一されたリーダーシップがなかったため、(ネタニヤフ首相は)和平交渉を進めることはできないと言うことができた」と述べた。 ポスト紙はネタニヤフ首相の伝記作家アンシェル・フェファー氏の言葉を引用し、「そのおかげで彼は『話す相手がいない』と言えるようになった」と述べ、代わりに同首相はイスラエルとイランの対立、及び経済発展に焦点を当てたと付け加えた。

「ネタニヤフ首相は、パレスチナ紛争はイスラエル国内のくさび問題として利用されている気晴らしだと常々感じていた」とフェファー氏はポスト紙に語っている。同紙によると、首相は特に、2018年にハマスとパレスチナ自治政府が和解に向かっていた動きを阻止しようとした。しかし、この問題についての詳細は明らかにされていない。

首相サイドはポスト紙へのコメントを拒否したが、あるイスラエル政府高官は匿名を条件に、ネタニヤフ首相は「史上どの首相よりも激しい打撃をハマスに与えた」と語った。首相はこれまでハマスを壊滅させてはいなかったが、10月7日以降、首相の「戦時内閣」がそれを行っていた、とその高官は付け加えた。

イスラエルはネタニヤフ首相の指導の下、2012年、2014年、2021年の3回、ガザで大規模な軍事作戦を行った。いずれも最終的には交渉による停戦に終わり、ガザはハマスの支配下に置いたままだった。

No.7 10ヶ月前

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