シカゴ大学のジョン・J・ミアシャイマー教授は「ガザの死と破壊」と言う論評を発表し、イスラエル国とアメリカ帝国の悪辣なパレスチナ人への殺戮に反対し、糾弾している。

https://mearsheimer.substack.com/p/death-and-destruction-in-gaza

　この中で「ホロコーストと大量虐殺研究における学者の声明」が紹介されている。この中にこんなハナシが書かれていた。

　「イスラエルのアイザック・ヘルツォーク大統領は、つい数日前の12月5日、MSNBCのインタビューで意味深な言葉を使って次のように述べた。「この戦争はイスラエルとハマスの間だけの戦争ではない。それは、本当に、本当に、西洋文明を救うことを目的とした戦争です。…私たちは聖戦士ネットワーク、悪の帝国によって攻撃されています。…そしてこの帝国は中東全体を征服したいと考えており、我々がいなかったら次はヨーロッパ、そしてアメリカがそれに続くだろう。」ヘルツォーク氏は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相によるイスラエルのガザ攻撃と聖書の悪であるアマレクの関連付けを踏まえながらも、それを世界的な黙示録と「西洋文明」の終焉に対する最後の抵抗として現代的なスケールで位置づけている。ヘルツォーク氏もネタニヤフ氏も世俗的なユダヤ人である。」

　❝西洋文明を救うことを目的とした戦争です。…私たちは聖戦士ネットワーク、悪の帝国によって攻撃されています。❞

　どこかで聞いたセリフ。

　そう、ウクライナ戦争でのゼレンスキーが西側支援を求め、アメリカ帝国らが武器支援を正当化する論理も同様なものであった。

　西洋文明だとか、自由と民主主義とか・・・。他者を犠牲にしてまで、戦争により虐殺をしてまで守るべき価値であるわけがない。

　西欧が善、その他は悪か？そんなわけがない。

　余りの論理の倒錯に目眩を覚えるか、怒りを覚えるか。私は、こんなめちゃくちゃなハナシ、いい加減にしろ！と言いたい。

https://contendingmodernities.nd.edu/global-currents/statement-of-scholars-7-october/

　なお、上記の「ホロコーストと大量虐殺研究における学者の声明」には、あたりまえであるが、ポグロムの「ポ」の字も出てこない。

　今、眼前にある深淵な問題は、ユダヤ国家がアパルトヘイト政策や、ホロコースト、アウシュビッツまがいの虐殺を平然と行い、それをヘリクツをこね回して自己正当化していることであり、世界はそれを目撃しながら、何一つ有効な手立てにより制止出来ていないことである。

　ユダヤ人迫害の歴史は、パレスチナ人虐殺を正当化する根拠でもなんでもない。また、なんの解決策を導くハナシにもならない。ポグロムを語るトンチンカンな愚論は、一顧だにされる余地がない。

　ポグロムなどと愚論を言い立てる前に、アメリカ帝国によるイスラエル武器支援をやめろ！！ということがまっとうな論理である。

https://www.jns.org/biden-is-the-primary-obstacle-to-israeli-victory/

https://www.timesofisrael.com/us-vetoes-un-security-council-resolution-demanding-immediate-gaza-ceasefire/