中庸左派 のコメント

 経済を巡っては、米中双方非難の応酬を繰り広げている。ドッチの言い分に理があるか、で言うなら、中国に理があると考えている。

 IMFの経済成長予測でも、中国の経済成長予測がアメリカ帝国を凌いでいる。

https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2023/07/10/world-economic-outlook-update-july-2023

 以下はGlobalTimesの8月の記事であるが、「中国を非難するのはワシントンの政治戦略だが、米国の経済的危機は解決しない」とは、実際そのとおりだろう。

https://www.globaltimes.cn/page/202308/1296498.shtml

「2023年上半期の中国のGDPは前年同期比5.5%成長した。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)、スターバックスのラックスマン・ナラシンハン最高経営責任者(CEO)など、米国のトップビジネスリーダーの多くが中国を訪問したが、これは中国経済への信任投票ともいえる動きだ。米国の投資家は米国の政治家よりも中国経済についてはるかによく理解している。」

 アメリカの経済成長自体が中国頼みであることは明白だ。

 それに、アメリカ帝国のFRBはこの間、利上げを繰り返してきたのだが、それこそアメリカ帝国内のインフレ抑制のために他国の通貨を犠牲にする身勝手な行為ではないか。

 日本はおかげで円安が続き、折からの戦争による資源高騰と相俟って、庶民の生活を直撃している。

 ドル覇権を良いことに、他国にツケをまわすことで自国を強化するまさに無責任経済の中心がアメリカ帝国である。

 「現在、アメリカの無責任な金融政策、特に継続的な利上げによって、ドル覇権に対する怒りと不満が蓄積されているが、アメリカの政策立案者は、インフレを抑制し、ドル覇権を維持し、同時に経済成長を刺激するという矛盾に対処する十分な政策手段を持っていない。これは、アメリカ政府が直面している今日の経済政策のジレンマの縮図といえる。」

 これもちょっと古いがGlobalTimesの記事。「ドル高のマイナス波及は途上国経済に悪影響:IMF」

https://www.globaltimes.cn/page/202307/1294762.shtml

「米ドル高が金融と貿易の両チャネルを通じて新興市場に及ぼすマイナスの波及効果は、先進国よりも大きいと、IMFが水曜日に発表した報告書は述べている。」

 ペトロダラー(ドル覇権)を良いことに、いくら利上げしても、アメリカ帝国は世界中から集まるドルによって、無限にアメリカ帝国国債を発行し続け、世界中から借金をしても破綻することなく、逆に世界中にツケをまわし続けることができる。

 こんなインチキな、不正義な、不公正な経済は許されてはならない。少なくとも、日本はアメリカ帝国のツケを払い続けている。いい加減、目を覚ませ、と言いたい。

No.5 12ヶ月前

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