中庸左派 のコメント

 RFKjr、「軍事帝国」の解体を誓う。

 「米国大統領候補のロバート・F・ケネディ・ジュニアは、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺記念日を祝い、叔父が米国を平和な国にしようと努力したところから再開すると誓った。」とのことだ。
https://thepressunited.com/updates/us-presidential-candidate-vows-to-dismantle-military-empire/

 これは大統領候補の発言であるから、当然、アメリカ帝国内で一定の支持がある、或いは国民的な課題として認知されていると見るべきである。

 そもそも、同氏は一貫して同様な発言をしてきた。

 しかし、日本の主流権威筋メディアでは、RFKjrの主張や思想を正面から取り上げることはほぼない、と言ってもよいだろう。

https://mainichi.jp/articles/20231103/k00/00m/030/200000c

 上記の毎日記事は三週間ほど前のものであるが、RFKjrの主張の本質や、アメリカ帝国内の選挙戦の争点に迫る内容にはなっていない。

 私には、意図的に回避しているように見える。

 それは、RFKjrがしばしば批判の矛先を向けているアメリカ帝国軍産複合体の件である。

「私たちは平和国家としてのアイデンティティを失いました。私たちは国力の真の源である経済の活力と国民の健康を無視し始め、正当性が疑わしい一連の戦争で財政と道徳的権威を海外に流出させたが、そのどれもがアメリカ国民の安全をもたらしたものではない。」

 RFKjrは戦争の輸出や軍事介入主義を明らかに批判している。

 また、同氏は、800の外国軍事基地が財政負担を増大させていると付け加えた。「もし私たちがそれらのリソースを教育、インフラ、貧困、健康、環境に充てていたらどうなっていたか想像してみてください。逆説的ですが、我々はより強く、より安全な国になるでしょう。」

 このまっとうさがRFKjrの本質だ。しかし、何故か、日本ではこうした反軍事的姿勢は無視され、反ワク的イロモノ扱いが目立つのは、おそらく気のせいではないと考えている。

 日本では、日米安保条約の存在は、一種の「国体」にまで祭り上げられた触れてはならない機微、否タブーになってしまっているのだろうか?

 まっとうな議論が出来ない、タブーを作って論議を封印する。RFKjrの日本での主流権威筋メディアの取り上げ方には情報統制の観がある。

 日本はどんどんヒドイ衆愚政治になっていく気がしてならない。

No.3 12ヶ月前

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