p_f のコメント

>>3
このような偽善は、まだ一部の米国人、つまり、国内で起きた何度目かの銃乱射事件に対する適切な解決策は「思いやりと祈り」だと本気で信じている人々を欺くかもしれない。しかし、米国大統領と彼のために文章を書いたり考えたりする人々は、国内外を問わず、皆の前でこれ以上恥をかかない方が賢明だろう。

一方、実際の政策提案は、更に悪い条件でオスロ合意後の体制に戻そうとする試みに他ならない。つまり、緊急で不可欠なパレスチナのニーズと極めて明白なパレスチナの権利が、再び、終わりのない不誠実な「プロセス」の中で事実上停止される状況を作り出すことだ。それは実際にはイスラエルにとっては隠蔽用の遮蔽物と「時間稼ぎ」装置としてしか機能しない。 後者は占領された土地に定住し、国際的に認められた犯罪であるアパルトヘイトを実践し、時折虐殺を行う。

しかし、この宣言は中東以外にも言及している。ロシアに目を向けると、バイデン集団は、古き良きネオコン流に問題を私物化する。モスクワの行動や利益に対して、批判的で敵対的でさえあるが、理性的なアプローチを試みる代わりに、いつものような馬鹿げた侮辱が見られる: ロシアのプーチン大統領をハマスと重ね合わせ、あたかもプーチン大統領がたった一人の「テロ組織」であるかのように言うのだ。(ハマスもテロ行為を行ってはいるが、実際にはテロ組織ではないことは勿論だ。上記参照)

ウクライナでの戦争は、プーチンの個人的な「征服欲」に矮小化され、あたかも米国の20年に亘る挑発の歴史など無かったかのようだ。その挑発は、米国の無謀で過剰な領土拡張、悪意、そして国際安全保障の重大な問題を真剣かつ建設的に交渉することへの拒否によるものだった。その点で、ロシアはパレスチナ人と同じレトリック的な扱いを受けている: ロシアが戦う時、我々はロシアがそうせざるを得なくなった まさに本当の理由全てに気づくことを禁じられている。

そして最後に、「プーチン」―ロシアと読む―とハマスが非難される理由は2つある: それは、「近隣の民主主義国家を地図上から消し去りたい」からであり、また、「強者が弱者を虐げ、力が正義を作る」という、新たな下劣な国際秩序を作り上げようとしているからだ。

百も承知の「新事実」:実は、イスラエルもウクライナも民主主義国家ではない。イスラエルの場合、政府が何百万人ものパレスチナ人を事実上支配しているという単純な事実によって、その主張は無効となっているが、そのパレスチナ人全員が差別に直面しており、その大多数は投票権を持たず、更に言えば、彼らには当たり前の市民権も人権もない。一方、ウクライナには、衰退しつつあるワシントンの寵児、ゼレンスキーがいる。彼は、戦争の遥か前、2021年に国の脆い民主的構造を―その存在理由のために―解体し始め、暴力的な極右と協力し、政治的反対勢力を排除し、メディアを合理化し、選挙を遅らせることで権力にしがみついている。繰り返すが、これらは意見の分かれる問題ではなく事実である。

第二に、ハマスがイスラエルを一掃しようとしているわけではないことだ、逆の主張は絶えないが。過去には、ハマスは妥協して2国家による解決を受け入れる意思を繰り返し示してきた。ハマスがイスラエルの完全な破壊を望んでいると主張するのは、ロナルド・レーガン元米大統領の馬鹿げた引用を使って、彼がソ連全体を消し去りたいと考えていたことを「証明」するのと同じだ。また、ハマスには―どう考えても とは言わないが―そのような能力はない。

同様に、ロシアはウクライナを潰そうとしているわけではない。2021年末の妥協案が明確に示しているように、ロシアの重要な目的は、ウクライナが西側の代理人として利用されないようにすることである。現在、ロシアがウクライナの領土の一部を主張しているのは事実だ。戦争が何時まで続くかによって、ロシアは更に多くの領有権を主張し、奪うことになるかもしれない。それに異議を唱えるのは大いに結構だ。しかし、それは国家全体やその住民を絶滅させようという意志とは違う。

最後に、ハマス、ロシア、そして他の誰か(中国? インド? ブラジル? ワシントンに言われた通りにしない人々?)が、我々全てを超シニカルな現実的政治と腕尽くが支配する新たな暗黒時代に引きずり込もうと躍起になっている―という警告について。考えてみてほしい:まさにそれが、我々が今置かれている状況だ。過去四半世紀、米国の慈悲深い庇護の下で、我々はずっと その状況に置かれてきたのだ。信じられなければ、ガザに聞いてみればいい。

要約すると、この高みからの書簡から本当に学べることは、バイデン政権は何も理解しておらず、更に何も学ぶつもりはないということだ。宣言文の言葉を借りれば、世界が「より多くの希望、より多くの自由、より少ない怒り、より少ない不満、そしてより少ない戦争」を目にする可能性が少しでもあるのだとしたら、先ずはジョー・バイデンと、彼が支持する全てのもの/全ての人を目にする機会を大幅に減らす必要がある。

No.5 12ヶ月前

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