X:こんなに多くの英国人がガザへのイスラエル抗議にデモをしたのか━以下、その理由:今日、英国等には、膨大な数のアラブ系移民や、概してイスラム教徒が自国に存在―にも言及した記事- プラウダ 12.11.2023(藤原直哉氏X経由) ウクライナは米国を裏切り、ハンガリーはイスラエルを支持:国連総会での変容 https://www.pravda.ru/world/1907612-genassableya_un/ コラムニスト|リュボフ・ステプショワ記 1961/4/6モスクワ生まれ、ロモノソフ・モスクワ大学地理学部経済地理学科卒業 軍事翻訳者として勤務(1986-)、ポルトガル語堪能 11月11日に行われたパレスチナ・イスラエル紛争に関する国連総会の採決から、多くの驚くべき結論が導き出された。 国連総会は、ゴラン高原や東エルサレム(アル・クッズ)を含むパレスチナ領内のイスラエル入植地を違法と認める決議案を採決した。 「東エルサレムを含むパレスチナ占領地および占領下のシリア領ゴランにおけるイスラエルの入植地」と題された決議案は、11月9日、国連総会の政治・脱植民地化特別委員会で承認された。 この決議には、ロシア連邦、中国、インド、英国、ドイツ、イタリア、スウェーデン、フランス、南アフリカ、日本、南アフリカ、そしてウクライナを含む145ヶ国が賛成した。中南米とアフリカを中心とする18ヶ国が棄権した。反対はイスラエル、米国、カナダ、ハンガリー、ナウル、マーシャル諸島、ミクロネシアだった。 結果は多くの点で驚くべきものだった。 1. 「文明的」な西側世界は、米国、イスラエル、カナダの3ヶ国に縮小した。ハンガリーの立場は別に考える価値がある。島国の地位は地政学的には取るに足らない。 2. イスラエルは米国の力によってのみ支えられている。米国の弱体化(これが趨勢である)に伴い、イスラエルの立場(「我々か、彼らか」)は変わるか、破壊される。 3. 国際的に承認された土地からパレスチナ人を追放し、自衛を口実にまだ不完全なパレスチナ国家を破壊しようとするイスラエルの行動を、世界は圧倒的に非難している。 4. 米国やイスラエルへの支持を拒否した英国、フランス、スウェーデンをはじめとする「文明」諸国の立場は、膨大な数のアラブ系移民や、概してイスラム教徒が自国に存在し、今日これらの国々で数千人規模の集会を開いていることで説明できる。ロンドンでは前日、パレスチナを支持する80万人規模の集会が開かれた。イーロン・マスク氏の言う通り、移民が増え続ければ欧州での内戦は避けられないだろう。付言すると―もしEU当局がイスラエルの非常識な戦争を支持するならば。 5. 英国の立場は、誰もイスラエルという名前を聞いたことがなかった頃のパレスチナが、1920年の国際連盟の委任統治下に英国によって統治されていたという事実によっても説明できる。事実、パレスチナは英国の植民地だったのだ。その後の出来事は全て、大英帝国とその影響力の消滅に繋がった。しかし、EU離脱に伴い、ロンドンはかつての権力の記憶を蘇らせ、今日、ウクライナ紛争、そしてパレスチナ紛争においても特別な役割を担っていると主張している。これは、世界の舞台における英国の役割の増大というよりも、米国の弱体化の証拠である。 6. ウクライナの立場は、キエフが米国の見解を支持しなかったという点で驚くべきものだ。これには、米国による政治的・財政的援助の削減に対する報復から、トルコと英国の連携への支持、不適切な麻薬中毒者となったゼレンスキー大統領の個人的立場など、幾つかの説明が考えられる。 7. ハンガリーの立場は、欧州の立場にも、ハンガリーの重要な同盟国であるトルコの立場にも反するものであり、驚くべきものだが、それはハンガリーに「欧州最大のユダヤ人社会」があるからだ。そしてイスラエルには、ハンガリー系ユダヤ人が約30万人おり、ハンガリーは「今、特に心配している」のである。ところで、ブダペストで悪者扱いされているジョージ・ソロス氏は、ハンガリー出身のユダヤ人である。今やユダヤ・マネーがハンガリーを迂回することはないだろう。ハンガリーの何事にも現実的な姿勢に注目して欲しい。更に、この件はブダペストには二重基準がないことを示している。ウクライナのハンガリー人を支援するなら、イスラエルのハンガリー人も支援するのだ。ハンガリーは東方からの移民を受け入れていないため、アラブ・イスラエル紛争に対する抗議の可能性はない。 この紛争に関するロシアの立場は次の通りである:東エルサレムを首都とするパレスチナ国家を1967年の境界線内に建設し、イスラエルによるパレスチナ地域の占領を止める必要がある。遅かれ早かれ、これは実現するだろう。
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X:こんなに多くの英国人がガザへのイスラエル抗議にデモをしたのか━以下、その理由:今日、英国等には、膨大な数のアラブ系移民や、概してイスラム教徒が自国に存在―にも言及した記事-
プラウダ 12.11.2023(藤原直哉氏X経由)
ウクライナは米国を裏切り、ハンガリーはイスラエルを支持:国連総会での変容
https://www.pravda.ru/world/1907612-genassableya_un/
コラムニスト|リュボフ・ステプショワ記
1961/4/6モスクワ生まれ、ロモノソフ・モスクワ大学地理学部経済地理学科卒業
軍事翻訳者として勤務(1986-)、ポルトガル語堪能
11月11日に行われたパレスチナ・イスラエル紛争に関する国連総会の採決から、多くの驚くべき結論が導き出された。
国連総会は、ゴラン高原や東エルサレム(アル・クッズ)を含むパレスチナ領内のイスラエル入植地を違法と認める決議案を採決した。
「東エルサレムを含むパレスチナ占領地および占領下のシリア領ゴランにおけるイスラエルの入植地」と題された決議案は、11月9日、国連総会の政治・脱植民地化特別委員会で承認された。
この決議には、ロシア連邦、中国、インド、英国、ドイツ、イタリア、スウェーデン、フランス、南アフリカ、日本、南アフリカ、そしてウクライナを含む145ヶ国が賛成した。中南米とアフリカを中心とする18ヶ国が棄権した。反対はイスラエル、米国、カナダ、ハンガリー、ナウル、マーシャル諸島、ミクロネシアだった。
結果は多くの点で驚くべきものだった。
1. 「文明的」な西側世界は、米国、イスラエル、カナダの3ヶ国に縮小した。ハンガリーの立場は別に考える価値がある。島国の地位は地政学的には取るに足らない。
2. イスラエルは米国の力によってのみ支えられている。米国の弱体化(これが趨勢である)に伴い、イスラエルの立場(「我々か、彼らか」)は変わるか、破壊される。
3. 国際的に承認された土地からパレスチナ人を追放し、自衛を口実にまだ不完全なパレスチナ国家を破壊しようとするイスラエルの行動を、世界は圧倒的に非難している。
4. 米国やイスラエルへの支持を拒否した英国、フランス、スウェーデンをはじめとする「文明」諸国の立場は、膨大な数のアラブ系移民や、概してイスラム教徒が自国に存在し、今日これらの国々で数千人規模の集会を開いていることで説明できる。ロンドンでは前日、パレスチナを支持する80万人規模の集会が開かれた。イーロン・マスク氏の言う通り、移民が増え続ければ欧州での内戦は避けられないだろう。付言すると―もしEU当局がイスラエルの非常識な戦争を支持するならば。
5. 英国の立場は、誰もイスラエルという名前を聞いたことがなかった頃のパレスチナが、1920年の国際連盟の委任統治下に英国によって統治されていたという事実によっても説明できる。事実、パレスチナは英国の植民地だったのだ。その後の出来事は全て、大英帝国とその影響力の消滅に繋がった。しかし、EU離脱に伴い、ロンドンはかつての権力の記憶を蘇らせ、今日、ウクライナ紛争、そしてパレスチナ紛争においても特別な役割を担っていると主張している。これは、世界の舞台における英国の役割の増大というよりも、米国の弱体化の証拠である。
6. ウクライナの立場は、キエフが米国の見解を支持しなかったという点で驚くべきものだ。これには、米国による政治的・財政的援助の削減に対する報復から、トルコと英国の連携への支持、不適切な麻薬中毒者となったゼレンスキー大統領の個人的立場など、幾つかの説明が考えられる。
7. ハンガリーの立場は、欧州の立場にも、ハンガリーの重要な同盟国であるトルコの立場にも反するものであり、驚くべきものだが、それはハンガリーに「欧州最大のユダヤ人社会」があるからだ。そしてイスラエルには、ハンガリー系ユダヤ人が約30万人おり、ハンガリーは「今、特に心配している」のである。ところで、ブダペストで悪者扱いされているジョージ・ソロス氏は、ハンガリー出身のユダヤ人である。今やユダヤ・マネーがハンガリーを迂回することはないだろう。ハンガリーの何事にも現実的な姿勢に注目して欲しい。更に、この件はブダペストには二重基準がないことを示している。ウクライナのハンガリー人を支援するなら、イスラエルのハンガリー人も支援するのだ。ハンガリーは東方からの移民を受け入れていないため、アラブ・イスラエル紛争に対する抗議の可能性はない。
この紛争に関するロシアの立場は次の通りである:東エルサレムを首都とするパレスチナ国家を1967年の境界線内に建設し、イスラエルによるパレスチナ地域の占領を止める必要がある。遅かれ早かれ、これは実現するだろう。