りゃん のコメント

1、中共はかつてウイグルで原爆実験を何度も行い、多数のウイグル人を放射線障害で傷つけ、現在もウイグル人からの移植臓器摘出、ウイグル人への強制不妊手術等々、まだまだいくらでもあるのだが、要するに、中共はイスラエルでもやってないようなイスラム教徒への人権弾圧をやっている国である。

中共は現在の世界で組織的かつ大量にムスリムを弾圧している第一の国である。この事実を認められないで、意味不明にわめくヒトビトもいるが、事実は事実である。

その一方、ウイグルは一帯一路のカナメの土地であり、この地をうまく経営できないということは、一帯一路の破綻を意味する(客観的にはすでに破綻しかかっているが)。

こういう事情があるため、中共はイスラム原理主義勢力がウイグルにはいりこむことを何より恐れている。だからイスラム原理主義勢力とは融和第一に考える。ここを指摘しないで「中国は、発展途上国のリーダーとしての評判を維持することが国際情勢において最優先事項であると考えている」というような分析は皮相的に感じられる。

2、中共が、ハマスの今回のテロを肯定したらどうなるだろうか(まだ中共はそこまでしていないようだが)。それはもちろん、ウイグルによるテロもまた肯定される道をひらくのである。

3、中共国内で反ユダヤ主義がひろがっているそうだが、中共がイスラエルを敵にしたらどうなるだろうか。イスラエルはイスラム原理主義勢力とのつきあいは長く深い。イスラム国へカネを出しているのではないかと取り沙汰さらたこともある。そうするとイスラエルが潜在的な影響力をイスラム原理主義勢力に行使しウイグルを通じて中共を攻撃することもありうるだろう。

4、これらを要するにどういうことか。中共は本来はすでに今回の出来事でも平和的に解決するためのパワーはもっているのだ。いま「中国政府は深く複雑な地域において真の解決策をもたらすのに十分な強い影響力をまだ持っていない」などと考えているようでは、この先も持つことはないだろう。

そのパワーを妨げていることのひとつが、ウイグルに対する非人道的な取り扱いである。ここをあらためない限り、中共が中東で真のパワーを発揮できる日はこない。

No.1 10ヶ月前

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