イスラエルとアメリカ帝国の「正体」が顕になり、アメリカ帝国の覇権は崩壊が加速している。 アルアハリ・バプティスト病院の空爆は17日の前にもあったと報告されている。それどころか、報道されてないだけで、イスラエルは継続的に医療機関の攻撃をおこなってきたことが顕になった。 Moon of Alabama、10月18日は、様々の識者の分析や公的機関の報告を引用しつつ、次のように結論している。 「イスラエルは、おそらく米国製のヘルファイア・ミサイルで、数千人が避難していたバプテスト・アル・アハリ・アラブ病院の中庭を爆撃した。」 https://reliefweb.int/report/occupied-palestinian-territory/attacks-health-care-israel-and-occupied-palestinian-territories-12-15-october-2023 上記の報道の中に、次の記述がある。 「2023年10月14日:ガザ市と県のアーハリ・アラブ病院がイスラエル軍の空爆を受け、2階の一部が損傷し、超音波検査室とマンモグラフィー室が損傷した。4人が負傷した。出典: アルジャジーラ V およびパーソナルコミュニケーション」 また、次のツイート。 https://twitter.com/caitoz/status/1714468256814411981 「国連人道問題調整事務所によると、つい数日前にイスラエルがこの同じ病院を襲撃したということを人々はもっと認識すべきだろう。」 また、こんなツイート。 「病院は非常に高い確率でJDAM爆弾の直撃を受けた。 - これはイスラエル空軍の犯行であることを意味する。 - これは標的攻撃であったことを意味する。言葉もない.」 https://twitter.com/MyLordBebo/status/1714359458967466235 さらにこんなツイートもある。 「専門家の分析:誰がガザのアル・アハリ・バプテスト病院を爆撃したのか? 海兵隊退役軍人の専門家による最近の病院爆破事件の分析から、重大な発見が明らかになった: - 燃料の爆発時間:最初の爆発はおそらく0.5-0.75秒で、短時間発光した。これは焼夷弾ではないことを示唆している。 - 駐車場の被害:駐車場の被害は、過圧か燃料爆発によるものと思われる。車の近くには最小限の破片しかない。 - 遮蔽効果:周囲の建物が駐車場の片側を遮蔽し、ディーゼル/ガス火災が車両に到達するのを防いだ。一次爆発と燃料爆発により、付近の建物の窓ガラスはすべて割れた。 - 最後の映像のバリエーション:最後のビデオでは、燃料の爆発が小さく表示され、亜弾薬の放出はあまりはっきりしない。 結論 - 爆発物の大きさは300~600ポンドと思われる。より大きな爆弾であれば、建物よりも駐車場に多くの破片を撒き散らしただろう。 - 700ポンド以上の爆弾なら、衝撃波によってビルの屋上により大きな被害を与えただろう。 - 目に見える被害の大半は燃料の爆発によるもので、一次爆発は構造的な被害をもたらした可能性が高い。 推定される弾薬とその所持者: 1.Mk-82/Mk-83汎用爆弾: - 保有国:米国およびNATO加盟国を含む複数の国。汎用性の高い無誘導爆弾。 2.GBU-39小口径爆弾(SDB): - 保有国:米国および同盟国。精密攻撃で知られる。 3.GBU-12 Paveway II レーザー誘導爆弾: - 保有国:米国と同盟国。無誘導爆弾を正確な弾薬に変える。 4.AGM-65 マーベリック・ミサイル: - 保有国:米国と同盟国。精密攻撃用の空対地ミサイル。 音声分析:映像から、ハマスのミサイルとJDAMミサイルの音を聞くことができる。そして、病院への攻撃の音声があるが、JDAMミサイルと非常によく似た音がする。ハマスにはJDAMを発射するインフラも能力もない。 このような洞察は、今回の事件を明確にし、攻撃の背後にある可能性のある弾薬とそれを保有する可能性のある軍隊を浮き彫りにする。 最終結論 証拠に基づき、我々がこれまでに得た情報を分析した結果、イスラエル国防軍が主張するようなイスラム聖戦(Islamic Jihad)ではなかった可能性がある。 彼らはそのような高度な兵器の能力を持っていない。 重要な免責事項 これは予備的な分析であり、海兵隊のベテラン爆発物・兵器専門家によるもので、他の多くの人々によって検討されたものである。」 SPUTNIKも、イスラエルによるパレスチナ人誤爆説に懐疑的な記事を書いている。 https://sputnikglobe.com/20231018/what-could-have-triggered-gazas-deadly-hospital-blast-1114287684.html アルアハリ病院空爆の真相はともかくとして、イスラエルの無差別空爆は確実だろう。 だからこそ、アラブ人の反イスラエル、反米感情は燎原の火となって中東全域に広がり、イスラエルやアメリカ帝国は文字通り中東で孤立しているのだ。ヨルダンもエジプトもバイデンの顔は見たくないのだろう。 事実現実は、イスラエルもアメリカ帝国も世界的な非難の嵐の中にいるのは間違いない。ルールに基づくセカイ秩序を信奉する愚か者は日本他一部のアメリカ帝国の傀儡国くらいだろう。 アメリカ帝国は、あくまでイスラエル武器支援等に固執し、一時停戦すら拒否権を行使する悪行だ。 https://www.sankei.com/article/20231019-DRKZQIAFKNI2FOGRM7GSQKMPLQ/ 一つ言えることがある。 ウクライナ問題について、アメリカ帝国のウクライナ武器支援は正しい、ロシアはウクライナ侵略者である、というギロン。 今回のハマスの軍事力行使に関しては、パレスチナが被害者でイスラエルだけを支持することは必ずしも出来ないし、アメリカ帝国もイスラエルを支援するのはオカシイ、みたいなアメリカ帝国に対する是々非々論。 これら2つの見解は極めて短絡的で、B層が陥りがちな間違った認識だと考えている。 アメリカ帝国はウクライナ武器支援でも、イスラエル軍事支援でも一貫している。即ち、戦争を煽り長びかせようとしている。同じ行動原理を貫いているアメリカ帝国には、是々非々論は間違いだ。「非」しかない。 凡庸な悪に成り下がりたくないなら、アメリカ帝国に対するブレない一貫した批判しか取りようがないのである。ネオコン、軍産複合体、戦争屋に乗っ取られたアメリカ帝国を批判しないことは、批判精神の欠如した良識に悖る行為である。 その意味では、現下のものさしとして、親米嫌中露という日本人好み、B層好みのものさしのみを当てはめて、国際情勢を見ることは、間違いの元、謂わば悪手だと考えている。 もしも、多極化した非米側によるアメリカ帝国批判の言論活動により、アメリカ帝国の没落が加速するなら、言論の力が世界を動かすことになるのかもしれない、などと夢想した。
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イスラエルとアメリカ帝国の「正体」が顕になり、アメリカ帝国の覇権は崩壊が加速している。
アルアハリ・バプティスト病院の空爆は17日の前にもあったと報告されている。それどころか、報道されてないだけで、イスラエルは継続的に医療機関の攻撃をおこなってきたことが顕になった。
Moon of Alabama、10月18日は、様々の識者の分析や公的機関の報告を引用しつつ、次のように結論している。
「イスラエルは、おそらく米国製のヘルファイア・ミサイルで、数千人が避難していたバプテスト・アル・アハリ・アラブ病院の中庭を爆撃した。」
https://reliefweb.int/report/occupied-palestinian-territory/attacks-health-care-israel-and-occupied-palestinian-territories-12-15-october-2023
上記の報道の中に、次の記述がある。
「2023年10月14日:ガザ市と県のアーハリ・アラブ病院がイスラエル軍の空爆を受け、2階の一部が損傷し、超音波検査室とマンモグラフィー室が損傷した。4人が負傷した。出典: アルジャジーラ V およびパーソナルコミュニケーション」
また、次のツイート。
https://twitter.com/caitoz/status/1714468256814411981
「国連人道問題調整事務所によると、つい数日前にイスラエルがこの同じ病院を襲撃したということを人々はもっと認識すべきだろう。」
また、こんなツイート。
「病院は非常に高い確率でJDAM爆弾の直撃を受けた。
- これはイスラエル空軍の犯行であることを意味する。
- これは標的攻撃であったことを意味する。言葉もない.」
https://twitter.com/MyLordBebo/status/1714359458967466235
さらにこんなツイートもある。
「専門家の分析:誰がガザのアル・アハリ・バプテスト病院を爆撃したのか?
海兵隊退役軍人の専門家による最近の病院爆破事件の分析から、重大な発見が明らかになった:
- 燃料の爆発時間:最初の爆発はおそらく0.5-0.75秒で、短時間発光した。これは焼夷弾ではないことを示唆している。
- 駐車場の被害:駐車場の被害は、過圧か燃料爆発によるものと思われる。車の近くには最小限の破片しかない。
- 遮蔽効果:周囲の建物が駐車場の片側を遮蔽し、ディーゼル/ガス火災が車両に到達するのを防いだ。一次爆発と燃料爆発により、付近の建物の窓ガラスはすべて割れた。
- 最後の映像のバリエーション:最後のビデオでは、燃料の爆発が小さく表示され、亜弾薬の放出はあまりはっきりしない。
結論
- 爆発物の大きさは300~600ポンドと思われる。より大きな爆弾であれば、建物よりも駐車場に多くの破片を撒き散らしただろう。
- 700ポンド以上の爆弾なら、衝撃波によってビルの屋上により大きな被害を与えただろう。
- 目に見える被害の大半は燃料の爆発によるもので、一次爆発は構造的な被害をもたらした可能性が高い。
推定される弾薬とその所持者:
1.Mk-82/Mk-83汎用爆弾:
- 保有国:米国およびNATO加盟国を含む複数の国。汎用性の高い無誘導爆弾。
2.GBU-39小口径爆弾(SDB):
- 保有国:米国および同盟国。精密攻撃で知られる。
3.GBU-12 Paveway II レーザー誘導爆弾:
- 保有国:米国と同盟国。無誘導爆弾を正確な弾薬に変える。
4.AGM-65 マーベリック・ミサイル:
- 保有国:米国と同盟国。精密攻撃用の空対地ミサイル。
音声分析:映像から、ハマスのミサイルとJDAMミサイルの音を聞くことができる。そして、病院への攻撃の音声があるが、JDAMミサイルと非常によく似た音がする。ハマスにはJDAMを発射するインフラも能力もない。
このような洞察は、今回の事件を明確にし、攻撃の背後にある可能性のある弾薬とそれを保有する可能性のある軍隊を浮き彫りにする。
最終結論
証拠に基づき、我々がこれまでに得た情報を分析した結果、イスラエル国防軍が主張するようなイスラム聖戦(Islamic Jihad)ではなかった可能性がある。
彼らはそのような高度な兵器の能力を持っていない。
重要な免責事項
これは予備的な分析であり、海兵隊のベテラン爆発物・兵器専門家によるもので、他の多くの人々によって検討されたものである。」
SPUTNIKも、イスラエルによるパレスチナ人誤爆説に懐疑的な記事を書いている。
https://sputnikglobe.com/20231018/what-could-have-triggered-gazas-deadly-hospital-blast-1114287684.html
アルアハリ病院空爆の真相はともかくとして、イスラエルの無差別空爆は確実だろう。
だからこそ、アラブ人の反イスラエル、反米感情は燎原の火となって中東全域に広がり、イスラエルやアメリカ帝国は文字通り中東で孤立しているのだ。ヨルダンもエジプトもバイデンの顔は見たくないのだろう。
事実現実は、イスラエルもアメリカ帝国も世界的な非難の嵐の中にいるのは間違いない。ルールに基づくセカイ秩序を信奉する愚か者は日本他一部のアメリカ帝国の傀儡国くらいだろう。
アメリカ帝国は、あくまでイスラエル武器支援等に固執し、一時停戦すら拒否権を行使する悪行だ。
https://www.sankei.com/article/20231019-DRKZQIAFKNI2FOGRM7GSQKMPLQ/
一つ言えることがある。
ウクライナ問題について、アメリカ帝国のウクライナ武器支援は正しい、ロシアはウクライナ侵略者である、というギロン。
今回のハマスの軍事力行使に関しては、パレスチナが被害者でイスラエルだけを支持することは必ずしも出来ないし、アメリカ帝国もイスラエルを支援するのはオカシイ、みたいなアメリカ帝国に対する是々非々論。
これら2つの見解は極めて短絡的で、B層が陥りがちな間違った認識だと考えている。
アメリカ帝国はウクライナ武器支援でも、イスラエル軍事支援でも一貫している。即ち、戦争を煽り長びかせようとしている。同じ行動原理を貫いているアメリカ帝国には、是々非々論は間違いだ。「非」しかない。
凡庸な悪に成り下がりたくないなら、アメリカ帝国に対するブレない一貫した批判しか取りようがないのである。ネオコン、軍産複合体、戦争屋に乗っ取られたアメリカ帝国を批判しないことは、批判精神の欠如した良識に悖る行為である。
その意味では、現下のものさしとして、親米嫌中露という日本人好み、B層好みのものさしのみを当てはめて、国際情勢を見ることは、間違いの元、謂わば悪手だと考えている。
もしも、多極化した非米側によるアメリカ帝国批判の言論活動により、アメリカ帝国の没落が加速するなら、言論の力が世界を動かすことになるのかもしれない、などと夢想した。