p_f のコメント

RT 10 Oct, 2023

イスラエルはこの戦争で予想以上の損害を被るだろう
https://www.rt.com/news/584570-what-can-hezbollah-demonstrate/

イスラエルとの本格的な戦争になった場合、ヒズボラは何を示すことができるのか?-

アッバス・ジュマ記
国際ジャーナリスト、政治評論家、中東・アフリカ専門家

10月7日、世界はパレスチナとイスラエルの対立の再燃に衝撃を受けた。ハマスがイスラエルに向けてロケット弾を発射しただけでなく、イスラエル領内に侵入したのだ。「アル・アクサの洪水」と呼ばれるこの作戦は、大胆さと計画性の点で前例のないものだった。千人以上のイスラエル人が死亡し、3500人以上が負傷したと推定され、領土が占領され、軍人や民間人が人質に取られた。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ガザ地区を廃墟にすると約束し、全面戦争の開始を宣言した。

今回の出来事は、イスラエルの国家安全保障システムが近年で最大の失敗を犯した結果である。モサド(イスラエルの諜報機関)の「遍在」とイスラエル国防軍(IDF)の無敵という信念を大きく揺るがした。パレスチナの武装集団が攻めてくる中、イスラエル軍は何時間も全く無力だった。イスラエルの諜報機関も、この大惨事を何一つ防ぐことができなかった。一方、ハマスが作戦開始の日に選んだのは、1973年のヨム・キプール戦争50周年という、極めて象徴的な日だった。

現在、イスラエル当局に残された道はただ一つ―敵の血で自分たちの不名誉を洗い流すことだ。それは、地上軍をガザに引き入れ、ハマスに破壊的な打撃を与えることである。しかし、ハマスが単独ではないという事実が、事態を更に複雑にしている。イランとレバノンの過激派組織ヒズボラの支援を受けているのだ。ヒズボラは以前、第二戦線を開くと約束し、今日、公然とパレスチナ側の武力紛争に加わった。これまでのところ、ヒズボラは国境付近からしか行動を起こしていない。ヒズボラは既に死者を出しており、ヒズボラの指導者は報復を約束している。

専門家は、ヒズボラは高度な武器と豊富な戦闘経験を持ち、テヘランの全面的な支援を受けていると指摘する。

■相手を過小評価する必要はない

マイク・ポンペオ前米国務長官は、ヒズボラが近年かつてないほど危険になっていると警告している。シリアの戦場で大きな勝利を収め、レバノンに莫大な兵器庫を持ち、地域全体に強力な同盟者を持つヒズボラは、軍事的にも政治的にも絶頂期にあり、1985年の創設以来最強の状態にある。

ヒズボラが保有する兵器の種類や数、組織の戦闘部隊の規模は正確には公表されていない(ヒズボラは単なる準軍事組織ではなく、レバノンの合法的な政党である)。しかし、入手可能な情報もある。公開されているデータや観察結果、組織と繋がりのある人物からの情報によって、私たちは一定の結論を導き出すことができる。

■驚くべき潜在戦力

理論的には、イランの軍産複合体が提供するものは全て、ヒズボラの戦闘員に譲渡することができる。これには何十種類ものミサイルや無人機が含まれる。更に、テヘランはヒズボラに毎年数億ドルを援助している。つまり、ヒズボラは陸上だけでなく、海上や空中でもイスラエルに本格的な抵抗ができるということだ。近年、ヒズボラがヤホントやC-802対艦巡航ミサイル、UAV潜水艦など、先進的な海軍軍事装備を獲得した証拠がある。

また、弾道ミサイルも保有している。専門家によれば、イランのミサイルの射程は500~700キロで、イスラエルの地図上のどの地点も攻撃できるという。

戦闘員の数については、2年前、ヒズボラの事務総長は、組織には約10万人の訓練された戦闘員がいると主張した。ハッサン・ナスララは、これはプロの兵士の数に過ぎないと強調した。同組織はまた、世界中の数多くの同盟グループや信奉者の支援を得ている可能性がある。

No.7 14ヶ月前

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