中庸左派 のコメント

 RFKjrの無所属出馬切り替えに関する毎日の報道は、例によって全く問題の核心を無視していた。まさに、「隣人を憎み、友人を恐れるよう永遠に促す傭兵メディア」そのものだ。

「私はウォール街、ビッグテック、大手製薬会社、大手農業、軍事請負業者、そして現在議員の数を20対1で上回っている彼らのロビイストからの独立を宣言しました。」

 RFKjrのこの発言は、毎日には一切書かれていない。永遠のパックスアメリカーナの夢を見続けているアメリカ帝国の傀儡日本では、このような発言自体がアメリカ帝国の治世を脅かす不規則発言のようなものかもしれない。

https://mainichi.jp/articles/20231011/ddm/007/030/087000c

 それにしても、上記のRFKjrの発言を報道しないなら、本質を全く伝えていない。報道しない自由により、B層からますます思考力を奪うだけのメディアは腐敗堕落している。

 RFKjrの以下の主張は、私の問題意識とほぼ重なっている。西側の金融資本主義やエリート支配の問題点を冷静かつ公正に見るなら、当然にたどり着く問題意識だ。

https://abcnews.go.com/Politics/rfk-jr-now-presidential-candidate-ukraine-vaccines-economy/story?id=100247005

 マネーゲームや戦争により暴利を貪る一部特権エリートにより政治経済は乗っ取られている。そして、アメリカ帝国を総本山とする現代金融資本主義は行き詰まりを迎えているのは明らかだ。アメリカ帝国国債価格の下落、長期金利の上昇、ウクライナ敗北、覇権低下。アメリカ帝国の自滅の兆候はアチコチに見えてきている。

 DS、軍産複合体、戦争屋、Uniparty等様々な呼称はあるが、いずれにせよ、西側諸国は特権エリートとその他の被統治者に分断されている。だから、最早民主主義なるものは空疎な幻影でしかなくなっている。アメリカ帝国の覇権が覆う世界は、「天井のない監獄」と同じだ。

 ここに世界的にポピュリズムが台頭する理由もあるのだろうと考えている。その意味で、私は反エリート運動という観点でのポピュリズムを否定するつもりはない。今は、DSや軍産複合体等、特権エリートに対するアンチテーゼが必要だ。

 ポピュリズムでも、名もなき大衆の怨念の爆発でも、何でも良いから、西側エリートを打倒する言説に期待している。その点でRFKjrは頼もしい存在だ。

 しかし、日本に目を転じると、残念ながら、新聞しか読まない日本の高齢B層にも、テレビのワイドショーしか見ない一般B層にもRFKjrの言葉は届かないのだろう。

 日本は衆愚政治の完成形と言えるだろう。

No.7 13ヶ月前

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