中庸左派 のコメント

>現実には、ハマスはこの攻撃をエルサレムのアルアクサ・​​モスク周辺へのイスラエル軍の侵攻への対応として装いつつも、この時点で、自らをより広範な外交に押し入れる手段としてこの紛争を引き起こすことを選んだ。

 日本のテレビニュースの報道では、何故ハマスがイスラエルに対して、数千発のミサイルを発射したのか、全く分からない。戦闘の原因を報じないのは、露宇戦争の報道ぶりと同じ印象である。

 テレビ報道では、バイデンのイスラエル支持発言を挿入していたのも、イスラエルが、ハマスによる唐突な攻撃に応戦したかの、印象操作を演出しているかのようであった。

 双方、思惑はあるかもしれない。

 ハマス側は「現在進行中の攻撃は、アル・アクサ・モスクでのイスラエルによるパレスチナ人への扱いに対する反応だと述べた。」

https://news.antiwar.com/2023/10/07/israel-pm-says-we-are-at-war-after-hamas-attacks-by-land-air-and-sea/

https://www.newarab.com/news/over-800-israeli-settlers-storm-al-aqsa-compound-sukkot

 一方、「ここガザでは、ハマスがイスラエルとサウジアラビアの国交正常化合意を破棄するために(今回の攻撃を)計画したという専門家の話を聞いている。」というハマス側の政治的思惑を語るムキもある。これは西側主流権威筋メディアの大方の見方かもしれない。

https://www.rt.com/news/584328-we-are-completely-shocked/

 中国、GlobalTimesは次のように、述べている。

「上海国際大学中東研究院教授の劉鐘民氏は、日曜日の外務省報道官の発言に反映されているように、中国はパレスチナ・イスラエル紛争解決の本質を理解していると述べ、二国家解決策の実施と国家体制の確立は重要であると指摘した。パレスチナ独立国家は、パレスチナ・イスラエル紛争を俎上に乗せ、イスラエルとアラビア世界との和解促進に動くことになる。劉氏は「パレスチナとイスラエルの紛争が未解決のままで、中東における和解の波は長くは続かないだろう」と述べた。

「米国はパレスチナを関与させずにパレスチナ・イスラエル紛争を解決する計画を立ててきたが、そのような計画をパレスチナに押し付けている」と劉氏は述べ、より多くのアラブ諸国にイスラエルとの和解を促すという米国の現在の計画がパレスチナに圧力をかけていると付け加えた。」

 パレスチナ側を無視した、サウジとイスラエルの和解は問題の解決にはならない、というハマスからの強い意志表示が今回の戦闘拡大だろうか?

 ともかく、私は今回の戦闘はハマス側に義があると考えているが、それで戦争に勝てるわけではなかろう。だから、すぐに停戦をするべきだ。

 ハマスはイスラエルにはゼッタイ勝てないのはわかりきったこと。

 アメリカ帝国が、サウジアラビアとイスラエルの和解を、パレスチナ側を無視して進めたことが背景にあるなら、中露は、どうそこにわけいるのか、注視している。

No.13 13ヶ月前

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