RT 5 Oct, 2023

米国、ウクライナ支援「失効」の可能性を懸念
https://www.rt.com/news/584124-us-frets-over-ukraine-aid-disruption/

バイデン政権は、キエフへの軍事・経済援助が途絶えた場合の影響について再び警告を発した－

ジョー・バイデン米大統領の政権は、ウクライナがロシア軍を打ち負かすのを支援するためのワシントンの大規模な軍事・経済援助の中断を議員が防げなかった場合、壊滅的な結果を招く可能性があることに再び警鐘を鳴らした。

「議会がその様々なメカニズムや手続きを通じて作業を進める中、如何なる状況においても、米国のウクライナ支援が中断されることは許されない」と、米国務省のヴェダント・パテル報道官は水曜日、ワシントンで記者団に語った。「たとえ短期間でも支援が途絶えれば、戦況は一変する可能性がある」

パテル報道官は、火曜日に史上初めて下院議長が更迭された米議会が混乱し、バイデン氏のウクライナ支援240億ドル追加要求の議会承認が遅れる可能性があるとの懸念の中でコメントを発表した。マッカーシー氏の後任として有力視されているジム・ジョーダン下院議員（オハイオ州選出）は、キエフへの援助支出増に公然と反対している。一部の共和党議員は、先週成立した「つなぎ予算」でウクライナ支援が見送られた後、当時の下院議長がバイデン氏に更なるウクライナ支援を約束したと聞き、マッカーシー氏に反旗を翻したという。

CNNが水曜日に報じたところによると、バイデン政権幹部は、米国からのウクライナ向け資金援助の起こり得る失効まで あと数週間しか残っていないことを内々に認めている。バイデン氏はウクライナ支援の重要性について演説する予定だが、議会で法案を可決させることなく、キエフに武器と資金を流し続ける別の方法を見つけるかもしれないと水曜日に記者団に語った。

一方、ウクライナの指導者たちは、米国からの資金援助が失われる可能性に「慌てふためいている」と伝えられている。「私たちにとって、これは大惨事だ」とウクライナ国会議員イヴァンナ・クリンプシュ・ツィンツァゼ氏は水曜日、ポリティコに語った。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、キエフには現在10月いっぱいは耐えられるだけの資金はあると報じている。ウクライナのヤロスラフ・ジェレズニア議員は、キエフはワシントンの「内政」の人質になっていると不満を述べた。

国防総省は火曜日、ウクライナに約54億ドル相当の軍事援助を送るための承認が残っていると発表したが、キエフに供給された米国の武器在庫を補充するための16億ドルしか残っていない。国防総省のサブリナ・シン報道官は記者団に、「ウクライナの戦場でのニーズを もう少し長く満たすのに十分な資金提供局はあるが、支援に混乱が生じないよう議会が行動する必要がある」と語った。