>ロシア的な法を一切無視した行動が是認され、それを支持した北朝鮮、あるいは支援してきた中国、そういうところが結果的に勝利に終わってしまう。〜背筋が寒くなった この論者、カンチガイしているのは、ロシアは集団的自衛権を行使しただけだ。その意味では、形式的には国際法に則っている。 それはともかく、「背筋が寒くなった」? こっちのセリフだ。 それはまだ、こういうバカなことを言っているか?日本の主流権威筋メディアは。そのことに愕然としたからだ。 今、日本で世論調査をしても、大本営発表に毒されたB層ウクライナ応援団が圧倒的な戦争継続支持を示すだけだろう。 「全体として、55%が米国議会はウクライナ支援のための追加資金を承認すべきではない」 https://news.antiwar.com/2023/08/06/poll-most-americans-oppose-more-spending-on-the-ukraine-war/ この意味で、アメリカ人のほうが日本人より民度が上ということになるだろう。 因みに今日、毎日には次のようなコラムが掲載された。 「正念場を迎えた反転攻勢」 https://mainichi.jp/articles/20230907/ddm/002/070/050000c それを言うなら、正念場を迎えた停戦和平、ではないか? 何故なら、反転攻勢は失敗確定だから。既に結果が確定したのに、正念場もクソもあるまい。 この記事、書き出しからして、「ウクライナ軍がロシア軍への反転攻勢を始めてから3カ月が過ぎた。だが、劇的な進展は見られず、苦しい局面が続く。」である。 それを失敗というのだ、こうツッコミたくなる。 しかし、何故か結論は次のとおり。 「来年はロシアと米国では大統領選がある。結果次第では、ウクライナの命運も大きく変わる。その前に1センチでも進み、占領地を取り戻したい。反転攻勢は、正念場を迎えている。」 1センチでも進み、って?下らない戦争標語のテイではないか?現状で反転攻勢が失敗し、人的資源も武器支援も枯渇しつつあるのがウクライナである。この先、どうやって「占領地」を取り戻すというのか? 事実現実を見よ、と言いたい。 再掲で恐縮ではあるが、昨日投稿したウクライナ反攻失敗を裏付ける論評や報道を列記する。 ------------------------------------------------------- (以下、昨日投稿分) では、実際の戦況はどうなのか?バランスよく、偏りない分析のための素材を集めてみた。 先ずはNATO加盟国の指導者、ハンガリーのオルバーン首相。 「ハンガリーのオルバン首相は、ウクライナ軍がロシアとの紛争に勝利しているという、多くの西側メディアが宣伝している印象は真実ではないと考えており、それは不可能だと強調した。」 https://twitter.com/onlydjole/status/1697013822903497052 ご存知の通り、ハンガリーはNATO加盟国だ。オルバーン が上記発言をした意味は重い。また、つい最近、サルコジ元仏大統領は、①露のクリミア併合を覆すことは「幻想」②ウクライナは「中立」を維持しEU、NATO加盟をすべきでない、③露と仏は「互いを必要」と主張、と孫崎先生のブログに掲載された。要人の発言を軽々しく受け止めることは出来ない。 次に、国際政治学者、シカゴ大学ミアシャイマー。 「負けるべくして負けた」と言い切っている。 https://mearsheimer.substack.com/p/bound-to-lose 更に元軍人。 「退役米陸軍大佐ダグラス・マグレガーは月曜の放送で、ウクライナはロシアとの戦争に勝てていないだけでなく、同国軍は戦闘で40万人もの死者を出したと主張した。」 https://www.newsweek.com/ukraine-not-winning-war-russia-lies-douglas-macgregor-1821690 更にRTに寄稿されたロシアの軍事専門家。「NATOはもはやキエフのニーズを満たすことができず、ロシアは前線で優位に立っている」 https://www.rt.com/russia/582368-nato-ukraine-russia-front-lines/ なお、RTは所詮ロシアメディアなどと偏見の目で見てはいけない。西側主流権威筋メディアは「大本営発表」である。非米側メディアの論調や報道を見ずに、バランスの良い妥当な分析にはゼッタイに辿り着かない。 これもRTだが、西側の戦車はたいしたことないようだ。 https://www.rt.com/russia/582431-drone-footage-challenger-tank/ SPUTNIKではウクライナにおける徴兵忌避の記事。 「代替メディアや一部の旧来の報道機関さえも、 NATOが支援する対ロシア代理戦争への徴兵をさらに募集する際にウクライナ当局が直面している困難が増大していることを報じている。」 https://sputnikglobe.com/20230903/millions-of-ukrainians-dodging-draft-to-avoid-certain-death-fighting-for-nato-1113096124.html これは西側、ちょっと前だが、スペインのメディアによるウクライナの砲弾枯渇に関する記事。「ウクライナ、10対1の大差で敗れる」 https://english.elpais.com/international/2023-03-01/ukraine-outgunned-10-to-1-in-massive-artillery-battle-with-russia.html 西側メディアからも悲惨な負傷兵の報道。 「ウクライナは2万人以上の切断者を抱える未来に直面しており、その多くは前線で精神的外傷を負った兵士たちである。」 https://www.usnews.com/news/world/articles/2023-09-04/upward-of-20-000-ukrainian-amputees-face-trauma-on-a-scale-unseen-since-wwi さて、いかがであろうか? 確かに、素人が極東の島国から正確なロシアによる特別軍事作戦の戦況を正確に把握することはムズカシイ。 しかし、状況証拠はウクライナ不利を傍証している。ウクライナが事実上、NATO加盟不能となったことも一例だ。戦争の真っ只中に、汚職を理由にしろなんにしろ、国防相が解任されたのも不自然だ。なにより、ロシア軍がウクライナ東南部から、組織的に撤退しているという情報はゼロだ。 それに加えて、多数の識者、専門家が戦況はロシア優位を唱えている。 >戦争予測が難しいことを示すとともに、こういうヒトの示す方向「のみ」を信じていたヒトは、ちょっとくらい反省したほうがいい。 事実現実を直視出来ないウクライナ応援団は、多数のロシア優位説派を受け入れようとはしない。単に間違いを認めたくないからであろう。何れにせよ、矢野義昭氏をさして、「こういうヒトのみ」というなら、カンチガイも甚だしい。「大本営発表」に毒されすぎだ。
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>ロシア的な法を一切無視した行動が是認され、それを支持した北朝鮮、あるいは支援してきた中国、そういうところが結果的に勝利に終わってしまう。〜背筋が寒くなった
この論者、カンチガイしているのは、ロシアは集団的自衛権を行使しただけだ。その意味では、形式的には国際法に則っている。
それはともかく、「背筋が寒くなった」?
こっちのセリフだ。
それはまだ、こういうバカなことを言っているか?日本の主流権威筋メディアは。そのことに愕然としたからだ。
今、日本で世論調査をしても、大本営発表に毒されたB層ウクライナ応援団が圧倒的な戦争継続支持を示すだけだろう。
「全体として、55%が米国議会はウクライナ支援のための追加資金を承認すべきではない」
https://news.antiwar.com/2023/08/06/poll-most-americans-oppose-more-spending-on-the-ukraine-war/
この意味で、アメリカ人のほうが日本人より民度が上ということになるだろう。
因みに今日、毎日には次のようなコラムが掲載された。
「正念場を迎えた反転攻勢」
https://mainichi.jp/articles/20230907/ddm/002/070/050000c
それを言うなら、正念場を迎えた停戦和平、ではないか?
何故なら、反転攻勢は失敗確定だから。既に結果が確定したのに、正念場もクソもあるまい。
この記事、書き出しからして、「ウクライナ軍がロシア軍への反転攻勢を始めてから3カ月が過ぎた。だが、劇的な進展は見られず、苦しい局面が続く。」である。
それを失敗というのだ、こうツッコミたくなる。
しかし、何故か結論は次のとおり。
「来年はロシアと米国では大統領選がある。結果次第では、ウクライナの命運も大きく変わる。その前に1センチでも進み、占領地を取り戻したい。反転攻勢は、正念場を迎えている。」
1センチでも進み、って?下らない戦争標語のテイではないか?現状で反転攻勢が失敗し、人的資源も武器支援も枯渇しつつあるのがウクライナである。この先、どうやって「占領地」を取り戻すというのか?
事実現実を見よ、と言いたい。
再掲で恐縮ではあるが、昨日投稿したウクライナ反攻失敗を裏付ける論評や報道を列記する。
-------------------------------------------------------
(以下、昨日投稿分)
では、実際の戦況はどうなのか?バランスよく、偏りない分析のための素材を集めてみた。
先ずはNATO加盟国の指導者、ハンガリーのオルバーン首相。
「ハンガリーのオルバン首相は、ウクライナ軍がロシアとの紛争に勝利しているという、多くの西側メディアが宣伝している印象は真実ではないと考えており、それは不可能だと強調した。」
https://twitter.com/onlydjole/status/1697013822903497052
ご存知の通り、ハンガリーはNATO加盟国だ。オルバーン
が上記発言をした意味は重い。また、つい最近、サルコジ元仏大統領は、①露のクリミア併合を覆すことは「幻想」②ウクライナは「中立」を維持しEU、NATO加盟をすべきでない、③露と仏は「互いを必要」と主張、と孫崎先生のブログに掲載された。要人の発言を軽々しく受け止めることは出来ない。
次に、国際政治学者、シカゴ大学ミアシャイマー。
「負けるべくして負けた」と言い切っている。
https://mearsheimer.substack.com/p/bound-to-lose
更に元軍人。
「退役米陸軍大佐ダグラス・マグレガーは月曜の放送で、ウクライナはロシアとの戦争に勝てていないだけでなく、同国軍は戦闘で40万人もの死者を出したと主張した。」
https://www.newsweek.com/ukraine-not-winning-war-russia-lies-douglas-macgregor-1821690
更にRTに寄稿されたロシアの軍事専門家。「NATOはもはやキエフのニーズを満たすことができず、ロシアは前線で優位に立っている」
https://www.rt.com/russia/582368-nato-ukraine-russia-front-lines/
なお、RTは所詮ロシアメディアなどと偏見の目で見てはいけない。西側主流権威筋メディアは「大本営発表」である。非米側メディアの論調や報道を見ずに、バランスの良い妥当な分析にはゼッタイに辿り着かない。
これもRTだが、西側の戦車はたいしたことないようだ。
https://www.rt.com/russia/582431-drone-footage-challenger-tank/
SPUTNIKではウクライナにおける徴兵忌避の記事。
「代替メディアや一部の旧来の報道機関さえも、 NATOが支援する対ロシア代理戦争への徴兵をさらに募集する際にウクライナ当局が直面している困難が増大していることを報じている。」
https://sputnikglobe.com/20230903/millions-of-ukrainians-dodging-draft-to-avoid-certain-death-fighting-for-nato-1113096124.html
これは西側、ちょっと前だが、スペインのメディアによるウクライナの砲弾枯渇に関する記事。「ウクライナ、10対1の大差で敗れる」
https://english.elpais.com/international/2023-03-01/ukraine-outgunned-10-to-1-in-massive-artillery-battle-with-russia.html
西側メディアからも悲惨な負傷兵の報道。
「ウクライナは2万人以上の切断者を抱える未来に直面しており、その多くは前線で精神的外傷を負った兵士たちである。」
https://www.usnews.com/news/world/articles/2023-09-04/upward-of-20-000-ukrainian-amputees-face-trauma-on-a-scale-unseen-since-wwi
さて、いかがであろうか?
確かに、素人が極東の島国から正確なロシアによる特別軍事作戦の戦況を正確に把握することはムズカシイ。
しかし、状況証拠はウクライナ不利を傍証している。ウクライナが事実上、NATO加盟不能となったことも一例だ。戦争の真っ只中に、汚職を理由にしろなんにしろ、国防相が解任されたのも不自然だ。なにより、ロシア軍がウクライナ東南部から、組織的に撤退しているという情報はゼロだ。
それに加えて、多数の識者、専門家が戦況はロシア優位を唱えている。
>戦争予測が難しいことを示すとともに、こういうヒトの示す方向「のみ」を信じていたヒトは、ちょっとくらい反省したほうがいい。
事実現実を直視出来ないウクライナ応援団は、多数のロシア優位説派を受け入れようとはしない。単に間違いを認めたくないからであろう。何れにせよ、矢野義昭氏をさして、「こういうヒトのみ」というなら、カンチガイも甚だしい。「大本営発表」に毒されすぎだ。