RT 2 May, 2023

ドイツ、移民受け入れを更に自由化
https://www.rt.com/news/575678-germany-liberalize-migration-citizenship-requirements/

フーベルトゥス・ハイル労働相がFTに語ったところによると、ベルリンは、より多くの外国人を受け入れることによって、熟練労働者の不足に対処する－

ドイツは、深刻な労働力不足に対処するため、外国人労働者の入国と市民権取得の要件を大幅に緩和すると、フーベルトゥス・ハイル労働相が火曜日に掲載のフィナンシャル・タイムズ紙（FT）インタビューで語った。

同氏は、今月議会で可決される予定の新たな移民法に言及し、ベルリンは「欧州で最も近代的な移民制度」の一つを発展させることになると述べた。

この法律は、非EU加盟国からの外国人を含め、ドイツの職業資格証明書なしでドイツに来ることを可能にすると大臣は述べた。

「雇用契約があり、ある程度の職業経験があり、母国で職業訓練を受けていれば十分でしょう」とハイル大臣は説明した。

ベルリンはまた、「チャンスカード」を導入し、35歳以下であること、ドイツ語が十分に話せること、需要のある職業訓練や経験を持っていることなど、一定の基準を満たすことで「ポイント」を獲得できるようにする。

「十分なポイントがあれば、仕事を探しに（ドイツに）来ることができる」とハイル氏は述べた。

別の法案では、外国人のドイツ市民権取得条件を緩和し、現在の8年でなく5年の滞在で市民権を申請できるようにする。

FTによれば、ドイツ語が堪能になり、ボランティア活動をしたり、学校での成績が良い人は、3年後に市民権を申請できるようになるという。
この法案は、ドイツが長年禁止してきたEU圏外出身者の二重国籍も解禁する。

2月、ハイル氏は、この改革は特にアフリカ人労働者をターゲットにしたものだと述べた。

「ドイツは人口構造上、将来的に熟練した移民を必要としている」と大臣はガーナを訪問した際に述べ、ドイツの人口の平均年齢が49歳であるのに対し、西アフリカ諸国の平均年齢は19歳であると付け加えた。

インタビューの中でハイル大臣は、ドイツの産業界は「絶望的な」人手不足に陥っているとも述べた。「このままでは2035年までにドイツは700万人の労働者が不足する」と警告した。

ドイツの労働市場・職業研究所（IAB）による2021年の報告書によると、年間40万人の純移民のみが「長期的に」持続可能な労働力供給を維持できるという。

ドイツ経済研究所（IW）が4月に発表した別の調査では、ドイツの産業界が2022年に埋められない有資格者の空席は63万人を超え、前年の28万人から増加すると警告している。

一方、ドイツの経済日刊紙「ハンデルスブラット」は4月、職業訓練の不足を含め、関連する専門技能を持たない若者の数が250万人を超えたと報じた。同紙は、20歳から34歳の17％もの人々が未熟練者であるとし、政府の報告書を引用している。

ハイル氏はまた、20歳から30歳の約160万人が職業資格を持たず、「長期失業」に「余りにも頻繁に」陥っていることを認めた。