ノルドストリーム1(第1ライン)は、2011年11月、ノルドストリーム1(第2ライン)は2012年10月に稼働しました。 ノルドストリーム2は、敷設はされたものの、稼働していませんでした。 これらは2022年9月に破損されましたが(それ以前からロシアによって供給量は絞られていた)、つまり、2011年から2012年へかけての冬より前までは、ノルドストリームはありませんでした。 またノルドストリームはロシアとドイツをつなぎ、その間は海底です。ドイツではドイツ国内に主に供給していますから、破損の影響を受けるのは、「直接的には」ドイツです。2022年4月時点で、ドイツの天然ガス輸入におけるロシア産の割合は35%でした。 結論としては、ドイツはノルドストリームなしで自国でなんとかできるだろうし、それ以外の国々は、EUなどの天然ガス価格政策がよほど失敗しない限り、それほどの実害は受けないだろうとわたしはおもっています。 なお中長期的にはドイツはロシアの天然ガスに依存することをやめるだろうとおもいます。超長期では、エネルギー源としての天然ガスがいらなくなるだろうとおもいます。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
ノルドストリーム1(第1ライン)は、2011年11月、ノルドストリーム1(第2ライン)は2012年10月に稼働しました。
ノルドストリーム2は、敷設はされたものの、稼働していませんでした。
これらは2022年9月に破損されましたが(それ以前からロシアによって供給量は絞られていた)、つまり、2011年から2012年へかけての冬より前までは、ノルドストリームはありませんでした。
またノルドストリームはロシアとドイツをつなぎ、その間は海底です。ドイツではドイツ国内に主に供給していますから、破損の影響を受けるのは、「直接的には」ドイツです。2022年4月時点で、ドイツの天然ガス輸入におけるロシア産の割合は35%でした。
結論としては、ドイツはノルドストリームなしで自国でなんとかできるだろうし、それ以外の国々は、EUなどの天然ガス価格政策がよほど失敗しない限り、それほどの実害は受けないだろうとわたしはおもっています。
なお中長期的にはドイツはロシアの天然ガスに依存することをやめるだろうとおもいます。超長期では、エネルギー源としての天然ガスがいらなくなるだろうとおもいます。