>>6 こんにちは ソビエト崩壊後、ロシアでは、国営企業が民営化される過程で、ときには後ろ暗いこともやりつつ巨額の財産を築いた人たちがいて、オリガルヒと呼ばれるというのはご存じでしょう。 ロシアでは政治の中心にいるプーチンが、自らの意に沿わないオリガルヒを、時には暗殺もしつつ排除していきます。今回の露宇戦争開始後も、何人もの(プーチンの考えに沿わなかったとおもわれる)オリガルヒが不審な死に方をしています。なお、プーチン自身は通常オリガルヒとは呼ばれませんが、巨万の富を持っています。 ウクライナでもオリガルヒが誕生したのは同じですが、中央政府のチカラが弱く、こうしたオリガルヒたちが直接強い政治権力を持ち互いに政治的権力闘争をしました。このとき注意すべきはオリガルヒのなかには欧米やイスラエルと関係の深い者たちもいるし、ロシアと関係の深い者たちもいるということです(ロシア自身も、プーチンのような強権的な政治家があらわれなければ、同じようになった可能性が高い)。 ウクライナのオリガルヒたちの政治的権力闘争の背後には、つねにこうした外国勢力がいたということになります。別の言い方をすれば、ロシアを含む外国勢力は、オリガルヒを通じてウクライナを支配していこうとします。 あなたがたはすぐにヌーランドらを出してきますが、ウクライナは元々ロシアではなく、すでにソビエトでもありませんから、ウクライナという国からみれば、米国もロシアも外国勢力であるということを、あなたがたは「常に」忘れています。 ヌーランドについては誰でも知っているようなことしか知りませんが、要するに米国の影響力を高めようと親米的なオリガルヒや民衆にはたらきかけ、同時に一儲けしようとしていたというところでしょう。これをあなたがたは批判するのですが、ロシア側からも、同じようなことがなされていたに違いないということを、やはりあなたがたは「常に」気づかないふりをしているのです。 2014年の大統領選で政治的権力闘争に敗れたロシアは、軍事侵略は禁じ手であったはずですが、まずクリミアと東部を盗り(しかも、ワグネルという実質ロシア軍を使ってロシア軍のしわざではないようによそおった)、2022年からは、さらに侵略をはじめています。 わたしはヌーランドの肩をもつつもりはまったくないけど、 1,米国のやる気のなさをみると、米国なり、米国政府をもあやつるものなりからして、ウクライナはもともと戦争までしたとりたいような利権のからむ問題ではなかった(ヌーランドの火遊び程度だったということ)。それをロシア側が自らを棚に上げて針小棒大に宣伝し、あなたも踊らされているということです。 2,しかしロシアが軍事侵略をしてしまった以上、ウクライナは(最終的な国境線がどうなるかわかりませんが)国境内では親露的な動きの一切を拒絶することが目標になるだろうこと。 あたりは客観的にいえるでしょうね。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
>>6
こんにちは
ソビエト崩壊後、ロシアでは、国営企業が民営化される過程で、ときには後ろ暗いこともやりつつ巨額の財産を築いた人たちがいて、オリガルヒと呼ばれるというのはご存じでしょう。
ロシアでは政治の中心にいるプーチンが、自らの意に沿わないオリガルヒを、時には暗殺もしつつ排除していきます。今回の露宇戦争開始後も、何人もの(プーチンの考えに沿わなかったとおもわれる)オリガルヒが不審な死に方をしています。なお、プーチン自身は通常オリガルヒとは呼ばれませんが、巨万の富を持っています。
ウクライナでもオリガルヒが誕生したのは同じですが、中央政府のチカラが弱く、こうしたオリガルヒたちが直接強い政治権力を持ち互いに政治的権力闘争をしました。このとき注意すべきはオリガルヒのなかには欧米やイスラエルと関係の深い者たちもいるし、ロシアと関係の深い者たちもいるということです(ロシア自身も、プーチンのような強権的な政治家があらわれなければ、同じようになった可能性が高い)。
ウクライナのオリガルヒたちの政治的権力闘争の背後には、つねにこうした外国勢力がいたということになります。別の言い方をすれば、ロシアを含む外国勢力は、オリガルヒを通じてウクライナを支配していこうとします。
あなたがたはすぐにヌーランドらを出してきますが、ウクライナは元々ロシアではなく、すでにソビエトでもありませんから、ウクライナという国からみれば、米国もロシアも外国勢力であるということを、あなたがたは「常に」忘れています。
ヌーランドについては誰でも知っているようなことしか知りませんが、要するに米国の影響力を高めようと親米的なオリガルヒや民衆にはたらきかけ、同時に一儲けしようとしていたというところでしょう。これをあなたがたは批判するのですが、ロシア側からも、同じようなことがなされていたに違いないということを、やはりあなたがたは「常に」気づかないふりをしているのです。
2014年の大統領選で政治的権力闘争に敗れたロシアは、軍事侵略は禁じ手であったはずですが、まずクリミアと東部を盗り(しかも、ワグネルという実質ロシア軍を使ってロシア軍のしわざではないようによそおった)、2022年からは、さらに侵略をはじめています。
わたしはヌーランドの肩をもつつもりはまったくないけど、
1,米国のやる気のなさをみると、米国なり、米国政府をもあやつるものなりからして、ウクライナはもともと戦争までしたとりたいような利権のからむ問題ではなかった(ヌーランドの火遊び程度だったということ)。それをロシア側が自らを棚に上げて針小棒大に宣伝し、あなたも踊らされているということです。
2,しかしロシアが軍事侵略をしてしまった以上、ウクライナは(最終的な国境線がどうなるかわかりませんが)国境内では親露的な動きの一切を拒絶することが目標になるだろうこと。
あたりは客観的にいえるでしょうね。