中庸左派 のコメント

>この首脳会談はまた、自国の領土であると主張する自治領台湾の地位を変更したいという中国の願望に対する懸念を表明する文言を含む両国間の共同声明につながるものと予想されている。

 キャンプデービッドでの日韓米の首脳会談を報じるGlobal Timesのイラストは、日本人としては情けなくも、納得する絵面であった。

 チェスのコマは、日本と韓国。コマどうしは仲違いのテイであり、アメリカ帝国を擬制したっぽいアンクルサムが困惑げに眺めている。

 コマどものクセに、使いづらい奴らだ。めんどくさい奴らだ、みたいなアンクルサムの呟きが聞こえそうである。

https://www.globaltimes.cn/page/202308/1296275.shtml

 アメリカ帝国はウクライナでの敗北に次ぐ敗北により武器は枯渇している。だから、仮に中国に戦争を仕掛けてもゼッタイに勝てない。

 だから、アメリカ帝国は日韓を対中国の「不沈空母」にでも、仕立てたいのだろう。もっとも、半島にしろ、列島にしろ、沈まないだけの張り子の船に過ぎないが。

 アメリカ帝国は戦争屋が戦争を輸出して、軍産複合体がボロ儲けすることにより成り立っている腐敗堕落した国だ。

 日韓に中国脅威論を吹き込みB層の支持を取り付けることができれば、それだけで、ムダな武器を買わせて、大儲けできる。それがアメリカ帝国であり、アメリカ帝国の経済システムだ。

 GlobalTimesは「アナリストらは、アジア太平洋地域、さらには全世界が、アジアに「ミニNATO」を創設しようとする米国の試みについて警戒する必要があり、それは地域の平和と安定に大きな脅威となると指摘した。」と書いている。

 いつまでやるんだろうか?ため息である。いつまで二極対立の敵味方を峻別する冷戦思考を続けるのだろうか?

 これに対して、GlobalTimesの社説の見出しは「国際社会は「新冷戦」に反対する行動をとらなければならない」であった。

https://www.globaltimes.cn/page/202308/1296282.shtml

 極めて、まっとうな指摘だと考えている。冷戦思考により、得をするのがだれか、それを考えれば、自ずと答えは出る。

 新冷戦により得するのは、おそらくアメリカ帝国軍産複合体だけだ。

 しかし、第二次世界大戦以後の歴史を見るなら、世界全体の政治経済や国際関係は大きく変化乃至「進歩」した。

 私は、今は旧冷戦当時と大きく世界は変化したと考えている。従って、かつての冷戦の焼き直しがまたぞろくりかえされるとは思わない。

 それは中露やグローバルサウスの台頭、強大化とG7の国力低下が事実現実であるからだ。

 BRICSやSCOの発展により、アメリカ帝国の自滅衰退が顕著になれば、新冷戦構造を抑止するだろう。期待を込めて、そう考えている。

No.8 16ヶ月前

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