RT 3 Jul, 2023

CIA、ウクライナ危機をまたとない「好機」と捉える
https://www.rt.com/news/579107-cia-ukraine-russia-opportunity/

米国のスパイ長官が、ロシア指導部を弱体化させるためのCIAの努力を自画自賛している－

米国の情報機関のトップが、ロシアとウクライナの紛争によってモスクワで高まっていると主張する内部不和を公然と囃し立て、CIAはスパイを募集し、プーチン政権を弱体化させる歴史的な機会を与えられたと語った。

ウィリアム・バーンズCIA長官は、土曜日に英国で開催されたディッチリー財団の講演会で、「戦争に対する不満は、国家のプロパガンダと弾圧の下で、ロシアの指導者を蝕み続けるだろう」と主張した。

「その不満は、我々CIAにとって、一世一代のチャンスを生み出す。それを無駄にするわけにはいかない」と付け加えた。

バーンズは、CIAが5月にテレグラム・チャンネルを開設し、ロシアの指導者や経済に関する情報を提供できる軍人、政府高官、科学者を募集していることに言及した。「最初の1週間で、250万ビューを記録した。我々はまさに営業を開始している」と彼は言った。

アナトリー・アントノフ大使によると、その際にモスクワは、ロシア社会を海外から分断しようとする試みは上手くいかないとして、あのスパイ機関は単に「米国の税金を無駄にしている」と主張した。

ワシントンは、ウクライナ危機がロシアに十分な分裂を引き起こし、潜在的なロシア諜報筋がプーチン大統領に敵対するよう役立ってくれることに賭けている。バーンズは、民間軍事請負業者エフゲニー・プリゴジンがロシアのトップ将軍たちに対する短期間の反乱を終結させた1週間後に演説を行った。CNNによれば、この反乱は米国当局が予想したような「血なまぐさい」ものには遠く及ばなかったという。

バーンズは、ワシントンは反乱に関与していないと断言しているが、プリゴジンの短期間の反乱は、「プーチンの戦争がロシアの社会と政権を腐食させていることを鮮明に思い起こさせるものだ」と主張している。

プーチンは先週、ロシア国民は団結を示すことによって危機に反応し、国家が「分裂し、血なまぐさい抗争に溺れる」という外敵の希望を台無しにしたと述べた。

2016年以来、ロシアでは外国代理人としてリストアップされている独立系世論調査機関レバダ・センターによれば、反乱が頓挫した後、ロシア国民の間でのプーチンの支持率は81％と殆ど変わっていない。