RT 7 Jul, 2023

クラスター爆弾の供給は米国の「自暴自棄」行為－モスクワ
https://www.rt.com/russia/579365-cluster-bombs-ukraine-desperation/

このエスカレートした動きは、ウクライナの失敗を認めるものでもある、とロシアの上級外交官が述べた－

アナトリー・アントノフ駐ワシントン・ロシア大使は金曜日に、米国がキエフへの最新の軍事援助にクラスター弾を含めることを決定したことは、失敗を認めることであり、敗北を食い止めるための必死の試みであると述べた。

「クラスター弾は自暴自棄のジェスチャーだ。このような措置は、米国とその衛星諸国が自分たちの無力さを自覚していることを物語っている」とアントノフ大使は記者団に語った。「しかし、彼らは自分たちの挫折と、ロシア地域に対するウクライナ軍の攻撃の試みの失敗を認めたくない。それゆえ、彼らは新たな狂気の行為を行っている」

アントノフ氏は、現在の米国の挑発行為のレベルは、「本当に桁外れで、人類を新たな世界戦争に近付けている」と指摘した。

ホワイトハウスと国防総省は金曜日、米国がウクライナに両用改良型通常弾（DPICM）を送ることを確認した。その理由の一つは、西側諸国が通常型の155ミリ砲弾が不足していることである。

国防総省のコリン・カール政策担当次官は、国防総省で記者団に対し、この決定は「現時点での緊急性」と、ウクライナ人の戦いを継続させたいという願望によって行われたと語った。ロシア国防省によれば、キエフの長らく期待されていた攻勢は、1ヶ月以上の戦闘で殆ど成果を上げておらず、ウクライナは西側から供与された戦車や装甲車を多数失い、1万人以上の死傷者を出したという。

アントノフ氏は、米国の動きは、ワシントンの同盟国（その殆どがクラスター爆弾に関する条約を批准している）からの懸念や、アントニオ・グテーレス国連事務総長の懸念を無視していると指摘した。

「印象的なのは、ワシントンがキエフに殺傷力の高い兵器を譲渡するという問題に、残酷かつ冷笑的な態度で臨んだことだ」と大使は述べた。「米政府は、専門家や人権活動家、議員たちから出された、このような措置の非人道性についての議論を完全に無視し、民間人の死傷に目を瞑った。今、米国の所為で、何年にも亘って、罪のない市民がクラスター弾の不発弾 爆発によって吹き飛ばされる危険性がある」