中庸左派 のコメント

 次のアメリカ帝国大統領選は、ごく単純に図式化するなら、軍産複合体VS反軍産複合体の闘いであると考えている。

 その意味では、アメリカ帝国の覇権の行方に直接的な影響もあるだろう。アメリカ帝国の覇権=軍産複合体の覇権、戦争屋の世界支配が続くのか否か?

 戦争屋とは一線を画すトランプが大統領になるかどうかには、勿論注目しているし、期待もしている。

 一方、下馬評は低いが、民主党大統領候補、ロバート・F・ケネディ・ジュニア(RFK.Jr)の発言にも注目している。

https://abcnews.go.com/Politics/rfk-jr-now-presidential-candidate-ukraine-vaccines-economy/story?id=100247005

 この人は、元々反ワクチン派には非常に有名な人だった。特にmRNAワクチンについては、製薬会社やCDCを舌鋒鋭く批判してきた英雄的存在であった。

 また、露宇戦争に関しては
ロシアの行為を非難しつつも、「米国の外交政策に直接の狙いを定め、ウクライナ戦争を米国側の「外国支配の容赦ない精神性の創出」と呼び、西側諸国を非難した。その証拠は、2022年春の和平交渉を意図的に妨害し、より具体的には、米国がロシアの権威主義的な大統領ウラジーミル・プーチンを排除したいと主張していることである。」とのことだ。

 そして、民主党所属であるが、その主張、考え方がどちらかと言うと、トランプ派に似ているため、少なくとも軍産複合体からは目の敵にされ、トランプとの関係性も疑われている。

 このため、「ワシントンDCの既存メディアのエリートたちが、私を中傷するために仕組まれた根拠のない嘘を、私が大統領選挙キャンペーンを発表する前であるにもかかわらず、同時に恥知らずにも掲載したのは、私の選挙キャンペーンの強さの表れなのだろうか?

CBSニュースのボブ・コスタ、ワシントン・ポスト、デイリー・ビースト、ヴァニティ・フェア、サロンは、アメリカ国民が期待し軽蔑するようになったフェイクニュースを流している。

スティーブ・バノンは私の大統領選挙運動とは何の関係もない。私はバノン氏と大統領選出馬について話し合ったことはない。

ジャーナリズムとは、"捏造して報道する "のではなく、"調査して報道する "ものであるべきだ。」とツイートしたのが、今年4月初旬。


https://twitter.com/RobertKennedyJr/status/1644767644086857729?lang=ja

 ここでスティーブ・バノンの名前が出ているのも興味深い。

 しかも、そのスティーブ・バノンは、更に踏み込んで、「スティーブ・バノン氏、トランプ氏に対し、カリ・レイク氏が「不在」の場合は副大統領にロバート・F・ケネディ・ジュニアを選ぶよう促す」との記事が同じ4月後半に出ている。


https://www.rawstory.com/steve-bannon-rfk-vice-president/

 その背景にある考え方は、次のようなカンジらしい。

「トランプ大統領の初期の政治顧問の一人でリチャード・ニクソン元側近のロジャー・ストーン氏は、ニュース番組「リアル・アメリカ」でトランプ・ケネディ大統領を「夢の切符」と呼んだ。ストーン氏は、一部の問題についてはケネディ氏に同意できないとしながらも、ケネディ氏が「グローバリスト」に反対していることや、ロシアに対する米国のウクライナ支援継続に対する懐疑的な姿勢は気に入っていると述べた。「こうした地政学的な考えに関して、彼は非常に理にかなっています。実際、彼はドナルド・トランプによく似ている」とストーン氏は語った。」

https://news.yahoo.com/why-steve-bannon-alex-jones-015600289.html

 ソ連邦崩壊により、事実上イデオロギー対立が終わった。そして、今は、既存の左右と言われる陣営は、部分的に相互に代入可能に見える。

 だから、対立軸は反軍産複合体か否か、戦争屋に同調するか、否か、という切り口で私はアメリカ帝国大統領選を見ている。

 その観点からは、トランプ同様にRFK Jrがどのようにアメリカ帝国に置いて、位置を占めるのか、非常に気になるところだ。

No.6 17ヶ月前

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