p_f のコメント

>>16
「日の丸」半導体 盛衰の概説を大変有難うございます。

> 物まね上手な日本

国内外で定着している この日本評ですが、半導体研究の草分け、ソニー中央研究所所長だった故・菊地誠氏曰く、「物真似と一口に言っても、(殊に半導体では)高品質での量産は、余程の創造力が無ければ実現できません」

> アメリカでは遅々として進まない半導体の大容量化微細化

その昔、テレビで とある大学教授が、一向に歩留まりが上がらず お手上げ状態の米インテル社へ助っ人として乗り込み、彼が率いる日本のチームが如何に係るトラブルを解決したか解説していました。教授の研究室には大きく「Thank you!」と書かれた感謝状がありました。

> 1980年代中旬以降に...アメリカによる日本半導体たたきが始まった。

これは下記でも分るの通り その後 米国が露骨に出してきた日本潰しの先駆けとも思えます。

・「日米の新たなパートナーシップのための枠組みに関する共同声明」(1993)
・「年次改革要望書」(2001-2009)

> プラザ合意による円高

日航123便墜落直後のタイミングだったことへの疑念も散見します。

> とどめを刺したのが...1990年代後半に...半導体産業の選択と集中が、日本では全く行われなかったことである。

既に1980年半ばから新自由主義路線による構造改革―その実「売国政策」―に邁進し始めた日本にあっては「さもありなん」でしょうか。また、メーカー等の現場では、上から「選択と集中」の掛け声はあっても、それを阻害する要因(縦割り体質等)には全くメスが入らなかったと推察します。

> 無能な政府と官僚による結果ではあるが...このような無能な政府を選んだ日本国民の愚かさが一番の原因かもしれない。

孫崎さん ご紹介の「日本の官僚は...イノベーションという未知の領域の地図を描く術は知らなかった」を思い起こします。そして、米国による日本潰しの圧力が 有ろうが無かろうが、結局 支配的に問題なのは、ここでも日本国民の愚かさ―となりそうです。とは言え、「愚かな国民のくせに、一時期にせよ、よくあれだけ栄えたものだ」との矛盾も拭えませんが。

No.22 17ヶ月前

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