中国が高度成長期にあり、貿易に限定した輸出入の規模が拡大を続けた間は、中国市場の魅力が高かった。中国と韓国が「ウインウイン」の関係にあったといえる。 コロナの影響が大きいが、米中対立が複合的に作用し、中国の経済が大きく変調をきたしている。というより、今まで隠されていた=ごまかしていた経済的数字の矛盾がさらけ出され、中国経済の限界が出てきている。 これまで輸入に頼っていた商品を中国自身で生産できるようになっている現実も無視できない。中国の場合は自国で生産できればすべての生産を自国生産に切り替えてしまう。習近平の一声で輸入輸出を止めてしまう。市場経済ではなく一国主義である。韓国はこの影響が極めて大きく中國依存を切り替えざるを得なくなっているといえる。 このような中で国際金融のトリレンマをクリアしていても金融の不均衡が起きた場合、国際通貨同士であれば通貨協定があり安心安定が確保されている。韓国通貨の場合、極めて対応力が弱く、ドルとか円との通貨協力協定が不可欠である。 最近2015年以来の再締結になるが、日韓通貨スワップ再開で調整中である。チェンマイ・イニシアティブやバイの通貨スワップを含めた地域の金融安定・協力策についてのアジェンダになる可能性がある。 中国が貿易面における大きな市場であるが、金融トリレンマをクリアしていない。安定しない、信用が確保できない「ぶつぶつ交換」機能しか保有していない。専制国同士では経済の発展を期待できない金融システムであり、民主主義国家との交易なくしては成り立たないので韓国が日本との金融関係を修復したことは極めて韓国にとって大きい成果といえる。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
中国が高度成長期にあり、貿易に限定した輸出入の規模が拡大を続けた間は、中国市場の魅力が高かった。中国と韓国が「ウインウイン」の関係にあったといえる。
コロナの影響が大きいが、米中対立が複合的に作用し、中国の経済が大きく変調をきたしている。というより、今まで隠されていた=ごまかしていた経済的数字の矛盾がさらけ出され、中国経済の限界が出てきている。
これまで輸入に頼っていた商品を中国自身で生産できるようになっている現実も無視できない。中国の場合は自国で生産できればすべての生産を自国生産に切り替えてしまう。習近平の一声で輸入輸出を止めてしまう。市場経済ではなく一国主義である。韓国はこの影響が極めて大きく中國依存を切り替えざるを得なくなっているといえる。
このような中で国際金融のトリレンマをクリアしていても金融の不均衡が起きた場合、国際通貨同士であれば通貨協定があり安心安定が確保されている。韓国通貨の場合、極めて対応力が弱く、ドルとか円との通貨協力協定が不可欠である。
最近2015年以来の再締結になるが、日韓通貨スワップ再開で調整中である。チェンマイ・イニシアティブやバイの通貨スワップを含めた地域の金融安定・協力策についてのアジェンダになる可能性がある。
中国が貿易面における大きな市場であるが、金融トリレンマをクリアしていない。安定しない、信用が確保できない「ぶつぶつ交換」機能しか保有していない。専制国同士では経済の発展を期待できない金融システムであり、民主主義国家との交易なくしては成り立たないので韓国が日本との金融関係を修復したことは極めて韓国にとって大きい成果といえる。